不仲の菅と小池「GoToを止めるな!」で利害一致・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■不仲の菅と小池「GoToを止めるな!」で

 利害一致の国民愚弄

 公開日:2020/12/02


 互いに「自分ファースト」の会談でしか

なかった。

菅首相と小池都知事が1日、急きょ、

首相官邸で面会。

その“成果”といえば、「Go To トラベル」

の都発着分について、65歳以上の高齢者

と基礎疾患のある人への自粛を呼び掛け

るだけ。

誰がどう考えても「何を今さら」で、

完全に国民をバカにしている。


  ◇  ◇  ◇


 「3密」で流行語大賞の“名誉”をひっさげ、

勇んで官邸に乗り込んだ小池知事。

その割には、全く意味のない会談だった。


 重症化リスクがある高齢者や基礎疾患の

ある人は、言われずとも既に自粛を心がけ

ている。

小池知事に近い都政関係者ですら

「今、自粛を呼び掛ける意味があるのか」と

首をかしげるほどだ。


 小池知事は会談終了後に都庁でぶら下がり

取材に応じ、当初は「一定期間、利用停止」

を要請したことを明かした。

その強い決意が一変。

「いろいろ考え、『自粛』という結論に至った」

という。

ホンの20分の会談で、すっかりトーンダウン

したわけだ。


 「小池知事は東京除外について、『国が責任

を持って判断すべき』と発言し続けてきた。

『利用停止』の取り下げは自分の発言に縛られ、

『国の判断に従います』と言うしかなかったと

いうこと。もっと言えば国にゲタを預け、『私

は責任を取らない』ということでしょう。また、

1日のぶら下がりでは『キャンセルの手続きな

どは国から(対策が)出てくると思う』と発言。

都が独自に利用停止を決めると、キャンセル料

などを負担することになりかねない。財源不足

の折、ない袖は振れないという事情もあります」

(都庁記者)


■東京五輪が念頭に


 もはや「都民ファースト」は小池知事の中

では死語。無責任ぶりは目に余るが、菅首相

も似た者同士だ。


 「Go To」事業の“生みの親”として、

「自らの判断で都を除外すれば、自分の失政

を認めることになる」(官邸事情通)。

だから、いまだ「Go To」に固執しているのだ。

さらに気になっているのは、来夏の東京五輪だ

ろう。


 「今、対策を強化しすぎると、世間は

『やっぱり五輪どころじゃない』という

雰囲気になる可能性がある。ただでさえ

開催が危ぶまれているのに、それだけは

避けたいということ。そこは小池知事と

菅首相は同じ思いだろう」(永田町関係者)


 結局、「不仲」とされる菅首相と小池知事

だが、互いに「Go To を止めるな!」で利害

が一致。


 その結果が笑止千万の「Go To」自粛要請だ。


 「自ら推進したGo Toを取り下げるのは、

菅首相のメンツにかかわるのでしょう。一度、

決めたことをやめると、自らの『権限』『権力』

までが弱体化する。菅首相はそういう考えの持ち

主に見えます。小池知事も、都のトップとして

『Go Toは停止する』とハッキリと言うべき。

それができないのは、自らの判断で経済に傷を

つけてしまうことを恐れているからでしょう。

現在、日本の感染状況は都市部を中心に待った

なしです。五輪を成功させたいなら、今はむし

ろ厳しい対策を決断すべき。2人とも人命の

重さを理解していないのではないか」

(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学) 


 決断できない「自分ファースト」の2人の

せいで、今後もコロナ禍は収まりそうにない。 


【転載終了】

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 兎に角、自分が気をつけるしかないですね。


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