神戸大・岩田健太郎教授「菅首相に感染症対策はできない」!

「告白」あの事件の当事者


【転載開始】


■神戸大・岩田健太郎教授

 「菅首相に感染症対策はできない」

 公開日:2020/12/26


 今年2月、大型クルーズ船

「ダイヤモンド・プリンセス号」で

新型コロナウイルスへの感染が確認

され、感染者700人超で死者13人

の大惨事となった。

「僕が『PCR』原理主義に反対する

理由」(集英社インターナショナル新書)

の著者で、船内の様子を動画で配信した

岩田教授に、当時と今の政府の感染症

対策について聞いた。


 岩田教授は、アフリカのエボラ出血熱、

中国のSARSの臨床に従事した経歴を

持つ感染症の専門医だが、

ダイヤモンド・プリンセス号には、

DMAT(災害派遣医療チーム)の

メンバーとして入った。

船内を見学し、いたるところに感染症

対策ができていなかったことに驚いた

という。

ウイルスが全くない「安全なゾーン」と、

ウイルスがいるかもしれない

「危ないゾーン」をきちんと分けていな

かったのに加え、検疫官が船員や乗客

からPCR検査の同意書を取っていた

のも信じられないことだった。


 その対応が十分でなかったのだろう。

DPATからもウイルス感染者が出て

しまった。


 岩田教授は、そうした問題点を次々に

指摘したが、現場で煙たがられ、2時間

で追い出されている。


 「しかるべき専門家が船内で対応する

システムになっていたら、2次感染もな

かったと思います。それなのに政府は、

多数の感染者を出しながらも『ちゃんと

やっています』と、根拠を示すこともな

く答えてしまった。大事なのは失敗を

認めて、改善することです。だが彼らは、

なぜ回避できなかったのかを分析しない。

だから、日本のコロナ対策は初期から

改善できていません。菅首相はいつも

そうですが、感染症対策でも不備を指摘

されると『ご指摘には当たらない』と

返します。この言い分が通るなら、

東京五輪・パラリンピックも成功する

のでしょう。何が起きても、『ご指摘

には当たらない』のですから」


 「紙の同意書を取るということは、感染

が疑われる3000人以上の人に同意書

を渡して、サインをしてもらって受け取る

ことになり、検疫官にとってリスクが高い。

また、精神科の専門家であるDPAT

(災害派遣精神医療チーム)は乗客らの

不安に対応していましたが、ウイルス感染

が懸念される非常時なのでオンラインで

やるべきでした。PPE(個人防護具)を

装着して対面してもPPE自体にウイルス

が付くので、脱ぎ方の訓練も必要になる

からです」


■感染を遮断するには国民全員が外出

 しないこと

 PCR検査をめぐる論争にもうんざり

 している。


 「科学とは信じるものではなく、理解

するものです。PCR検査は万全なもの

ではありませんし、常に結果が間違って

いる可能性を加味した上で、医師も判断

しなければならない。やるべきだ、いや

違うなどといった不毛な議論をしている

時間はありません」


 検査で陰性でも100%安全とは限ら

ない。

それでは我々は、どうやって身を守れば

いいのか。


 「新型コロナにかかわらず、エボラ、

エイズ、インフルエンザなど、あらゆる

感染症には感染経路があります。それを

遮断すればいい。単純なのは、外出をし

ないで人との接触を減らすこと。一歩も

出ないことはできませんが、テレワーク

で仕事に支障がなければすべきですし、

出かけるときは他人との距離を2メートル

は空ける。高齢者と基礎疾患がある人が

外出を自粛すべきだというのはデタラメ

で、感染者の主体は20~40代です。

国民全員が感染を拡大させないことを

意識するほかないのです」


 自分も家族も感染しないために、できる

ことは限られている。

(取材・文=小野真依子/日刊ゲンダイ)


【転載終了】

***************************


 短期でロックダウンのような思い

切った対応が必要なのかも。

長引けば耐えきれなくなった企業

の倒産が増大します。


 推察するに、専門家分科会は専門家

として言いたいことが言えない状態な

のでは?


 政治判断(経済優先)の結果が

感染拡大の結果というような気もします。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000