緊急事態宣言は“飲み会禁止令”・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■緊急事態宣言は“飲み会禁止令”・・・

 中身スカスカで効果あるか

 公開日:2021/01/05


 「国として緊急事態宣言の検討に入る」―。

菅首相は4日の年頭会見で、感染拡大が

止まらない新型コロナウイルス対策として、

首都圏の1都3県を対象にした緊急事態宣言

の発出に言及。

5日午前の自民党役員会で、同宣言の発令を

7日に決定する方針を表明した。

しかし、遅すぎる上に内容がスカスカで、

実効性に疑問の声が上がっている。


 ◇  ◇  ◇


「経済を回すことを優先していた菅総理は、

ギリギリまで緊急事態宣言の発出に消極的

だった。2日に東京、神奈川、埼玉、千葉

の1都3県の知事が発出を要請した際も、

西村担当大臣に対応を任せ、知事と西村大臣

の3時間に及ぶ面会中に議員宿舎に帰って

しまったほどです。ただ、年末年始にも感染

者数が増加し続ける状況を見て、何らかの

対策を打たざるを得なくなった。総理が急に

宣言発出に舵を切ったのは、ここで強い

メッセージを出さないと、さらなる支持率

下落を招くという周囲からの忠告もあった

ようです」(官邸関係者)


 もっとも、菅首相や西村大臣は会見で

「限定的、集中的に行うことが効果的」など

と言い、小中学校などの一斉休校は求めない

ことを正式に表明。

映画館や百貨店、スポーツクラブの入場制限

も行わない方向で調整しているという。

要するに、飲食店に的を絞って、営業時間の

短縮要請を2時間繰り上げるというだけの

内容になりそうなのだ。

これで緊急事態宣言と呼べるのか。


 昨年4~5月の緊急事態宣言の時は、

人と人との接触を「最低でも7割減らす」こと

が求められ、百貨店の営業自粛やイベントの

開催自粛など、広く社会的活動に規制がかけら

れた。

いま検討されている宣言の内容は

「1都3県で飲食店の営業は午後8時まで、

酒類の提供は午後7時まで」というもので、

“飲み会禁止令”に過ぎない。


 「国民に行動制限をお願いするなら短期間で

徹底的にやらないと意味がありません。中途

半端な措置では感染拡大を止められず、経済的

な悪影響が長引くという最悪の結果を招きかね

ない。そもそも、宣言を出すのであれば、もっと

早く手を打つべきだった。菅政権はこれまでの

失敗に学ばず、相変わらず『経済的な負荷を抑え

る』などと言って、人命より五輪開催と経済を

優先している。緊急事態宣言は最後の切り札なの

に、昨年4月のような緊張感がないことも懸念

材料で、政治家が会食や宴会に興じているのを

見れば世の中が緩むのは当然です。飲食店の営業

時間を今より2時間短縮したら感染を抑え込める

というエビデンスも不明だから、緊急事態宣言

に説得力がない。本当に人命を守る気があるの

なら、まずは医療体制の逼迫を改善することに

全力投球すべきです」(経済評論家・斎藤満氏)


 4日の東京都の新規感染者数は884人で、

月曜日の感染者数としては過去最多となった。

前週月曜日の481人から一気に倍増だ。

重症者数も108人と過去最多を更新。

全国の重症者数も前日より17人増えて過去最多

の731人になった。


 このまま感染拡大が止まらなければ、医療崩壊

は避けられない。

無能政権の中途半端な緊急事態宣言にどれほど

の効果が見込めるのか。国民の不安は増す一方だ。


【転載終了】

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 飲食店は、営業を続けるか廃業するか

に二分されるかも?


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