コロナ患者が自宅で孤独死 ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■コロナ患者が自宅で孤独死
家庭内感染無用心の盲点と恐怖
公開日:2021/01/19
新型コロナウイルスの感染拡大に、
病床確保が追い付かず、自宅療養や
待機の患者が急増している。
自宅療養と入院等調整中の患者は
今月13日時点で4万人超と1週間で
1.7倍に膨れ上がっている。
保健所が4万人もの自宅患者を漏れなく
フォローするのはもはや困難だ。
神奈川県では一人暮らしコロナ患者の
孤独死が起きてしまった。
■3日間連絡取れず死亡
神奈川県大和市に住む一人暮らしの
70代男性は今月9日、転倒で負傷し、
救急搬送された。
37.3度の熱があり、ウイルス検査を
受けたが、軽症だったので帰宅した。
10日に陽性が判明し、11日に病院が
保健所に発生届をファクス。
保健所は2日後の13日にようやく男性
の携帯に電話するが、不通だった。
以降、3日間で計9回電話するも、つながらず、
15日に男性宅を訪問すると亡くなっていた。
もし、同居人がいれば、容体が変化した
時点で病院に連絡を取り、助かったかもしれ
ない。
■保健所はすでに限界
一人暮らしのコロナ患者は家庭内感染の
心配がなく、軽症や無症状者は自宅療養
するケースが多い。
昨年8月7日に厚労省が自治体に通知した
「事務連絡」では、自宅療養の対象者として
〈独居で自立生活可能である者〉を1番目に
挙げている。
ましてや、感染急拡大の中、限られた病床
や宿泊施設に軽症の独居人が入るのはますます
難しくなる。
感染させる相手もいないので、自ら自宅療養
を希望する独居人も少なくないだろう。
大和市のケースのような孤独死が他で起きても
おかしくない。
西武学園医学技術専門学校東京校校長
の中原英臣氏(感染症学)は言う。
「新型コロナウイルスは血液中の酸素濃度
が低下していても、容体が落ち着いているよ
うに見える“サイレント低酸素症”が起きると
指摘されています。帰宅時は軽症でも、その
後、急変して死に至ることが起きうるのです。
一人暮らしの自宅療養者の容体をタイムリー
に把握することは差し迫った課題です。例え
ば、一人暮らしの高齢者を対象にオンライン
で話をしたり、部屋に監視カメラを設置して、
遠隔チェックするなどIT技術を生かすべき
です。従来のやり方のままで保健所が膨大な
業務をこなすのは限界があります」
保健所の連絡が、大和市の男性の陽性連絡
を受けてから2日後と遅れたのは業務が
パンパンだからだ。
神奈川県では陽性判明後に保健所が連絡できて
いない感染者が16日時点で約375人に上る。
IT技術による自宅療養の改善余地はあり
そうだ。
デジタル政策を看板に掲げる菅政権はいまこそ
出番。
これ以上、自宅療養者の孤独死を出してはなら
ない。
【転載終了】
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先進国でじゃないですね。
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