コロナ「軽症だったのに急に悪化して死亡」防ぐ準備!
日刊ゲンダイヘルスケア+
【転載開始】
■新型コロナ「軽症だったのに急に悪化して死亡」
を防ぐ準備
公開日:2021年01月26日
新型コロナウイルス対策で注目を集めて
いるのが、「パルスオキシメーター」だ。
昨年までは高額で気軽に手に入れられ
なかったが、今はネットで購入でき、
値段はだいたい数千円だ。
コロナでは、無症状や軽症だったのに、
急に容体が急変して亡くなるケースが
相次いで報告されている。
パルスオキシメーターを手に入れておく
ことで、それを食い止められるかもしれ
ない。
「パルスオキシメーターは、血液中
(動脈)のヘモグロビンにくっつく酸素
の割合を測定し、呼吸がうまくできてい
るかどうかを調べる機械です」
(国際医療福祉大学熱海病院検査部
・〆谷直人部長=以下同)
指先に挟むだけで測定でき、だれでも
簡単に使える。
「サチュレーションモニター」
「経皮的酸素飽和度計」
「血中酸素測定器」
「SpO2測定器」という名称もあるが、
いずれもパルスオキシメーターのことだ。
コロナ関連のニュースで「酸素飽和度」
という言葉がよく出てくる。
この酸素飽和度が、パルスオキシメーター
で測定できる
「血液中のヘモグロビンにくっつく酸素の
割合」になる。
「普通、酸素飽和度は96~98%くらい。
これが95%未満になると、正常より体の中
の酸素が少ない状態で呼吸不全の疑いがあり、
90%以下になると呼吸不全と言えます。
酸素飽和度90%未満は在宅酸素療養の適用
です」
■幸せな低酸素血症
コロナ関連ニュースで「酸素飽和度」と
並んでよく出てくる言葉が「低酸素血症」で、
酸素飽和度が90%を下回った状態を指す。
動脈血に溶ける酸素の量が著しく少なくなる
ため、体の隅々に酸素を送れなくなり、
最終的には命に関わる。
コロナ感染で無症状や軽症だったのに急に
容体が悪くなるケースをアメリカの学術雑誌
「サイエンス」が「ハッピーハイポキシア
(Happy hypoxia=幸せな
低酸素血症)」と呼び、世界中に広まった。
「もともと航空医学で使われている言葉で、
パイロットに起こることがあります」
低酸素血症になると、今までできている
行動が取れなくなったり、判断能力が鈍った
りする。
この症状を「多幸感」といい、とても具合が
よく、素晴らしくいい気分になるといわれて
いる。
これを「幸せな低酸素血症」と呼ぶ。
通常は、酸素飽和度が90%を下回ると、
息苦しくて仕方なくなる。
ところが、「幸せな低酸素血症」に陥った
場合、苦しさを感じないため、自分が
低酸素血症になっていると気付けず、
初期症状を見逃してしまう。
結果、気付いたときには重症化しており、
死亡リスクが高くなる。
「低酸素血症の人が全員『幸せな低酸素
血症』になるのではありません。一部では
あるものの、コロナに感染していたことが
分かり、軽症と診断されたけれど『幸せな
低酸素血症』になってしまうのではないか
と心配な場合は、低酸素血症を視覚的に
判断する方法としてパルスオキシメーター
を使用する手があります。パルスオキシ
メーターは簡易的ではありますが、早期に
低酸素血症かどうかを判断できます」
低酸素血症を起こしていると、前述の通り
酸素飽和度は90%を下回る。
そこまで待たず、95%未満ならば医療機関
に連絡し、医師の指示を受けるべきだ。
高齢者はもともと酸素飽和度が低い場合が
多いので、すぐに低酸素血症に達してしまう
可能性がある。
感染者数が爆発的に増え、また感染力が高い
といわれる変異種が登場した今、事前に準備
をしておくに越したことはない。
ちなみに、記者が自分用と老親用にネット
で購入したパルスオキシメーターは、
送料込みで3980円だった。
到着までしばらくかかるという
(1月20日時点)。
【転載終了】
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一家に一台という感じですかね。
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