変異株・・・増殖力は従来型の100倍で発症しやすい!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■見えた変異株の正体
増殖力は従来型の100倍で発症しやすい
公開日:2021/01/29
緊急事態宣言が発令されてから3週間
が経ったが、新型コロナの感染者数は
依然、高水準。
心配なのが、変異株が国内に広がりつつ
あることだ。
英国の研究などで変異株の正体が見えて
きた。
想像以上にやっかいなウイルスだ。
◇ ◇ ◇
世界の1日当たりの感染者数は
50万~60万人前後と高い水準が続く。
死者数は26日、1万8000人を超え、
1日当たりとして過去最多となった。
変異株が寄与していることは間違いない。
WHO(世界保健機関)によると、
英国型変異株は70の国と地域に、
南アフリカ型は31の国と地域で確認され
ている。
英国型は従来型より、感染力は30~70%
強く、致死率は30~40%高い可能性が
ある。
南ア型も1.5倍の感染力が指摘されている。
英国家統計局の調査によると、
英国型はせきや倦怠感など症状が出やすい
ことが分かった。
英ウォーリック大学のウイルス学者、
ローレンス・ヤング教授は声明で
「この変異株は、従来型に比べて感染力が
高く、ウイルス量が多い。つまり増殖力が
高いようだ。そのため体内でより広い範囲
に感染が拡大し、従来型よりもせきや筋肉痛、
倦怠感などの症状が出やすくなる可能性が
ある」と指摘している。
従来型は、無症状の感染者も多かったが、
変異株は発症しやすいようだ。
英バーミンガム大の研究チームによると、
英国型の感染者の検体からは、従来型より
10~100倍のウイルス量が検出されている
という。
100倍ものウイルスが体内で暴れれば、
体のあちこちで症状が出るのもうなずける。
■同時感染、新株誕生の温床に
加えて、同時感染により、もっと強烈な
変異株が誕生する懸念がある。
ブラジル南部リオグランデドスル州の
フィーバレ大生命工学研究所は26日、
同州で2種類の新型コロナウイルスに同時
感染したケース2件を発表した。
2人とも重症には至らなかったという。
ハーバード大学院卒で医学博士・作家の
左門新氏(元WHO専門委員)がこう言う。
「体内に2つの異なるウイルスが存在する
と、お互いの遺伝子を交換し合って、新たな
変異ウイルスを生み出す温床になります。
現在の変異ウイルスよりも、さらに感染力が
強くなったり、致死率がアップしたウイルス
が発生する可能性も否定できません」
28日、埼玉の男女3人の変異株感染が確認
された。
英国滞在歴はなく、25日に変異株の感染が
確認された東京の男性と接触があった。
市中感染が広がっている可能性がある。
変異株の感染者は56人になった。
変異株は出現判明から2~3カ月後に主流に
なるとされる。
国内の最初の判明は昨年末。
3月ごろ、やっかいな変異株が猛威を振るう
ことになるのか。
【転載終了】
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