先行解除で“コロナ変異株”感染爆発の恐怖・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■先行解除で“コロナ変異株”感染爆発の恐怖・・・

 既に市中感染か

 公開日:2021/02/26


 首都圏を除く6府県で検討されている

緊急事態宣言の前倒し解除。

菅政権は26日、方針を決定する。

解除議論にあまり上がらないが、気がかり

なのが、ジワジワと市中に広がる新型コロナ

変異株だ。

解除を機に人の移動が活発になれば、

変異株クラスターが乱発する恐れがある。


 ◇  ◇  ◇


 25日、14人の変異株感染者が判明し、

200人を超えた。

これまでに18都府県で153人、空港検疫で

49人が確認されている。

先行解除対象の関西3府県では兵庫25人、

大阪9人、京都3人が判明している。

恐ろしいのは、そのうち、兵庫7人、

大阪3人、京都3人は感染経路が不明。

どこかで誰かに変異株をうつされたのだ。

濃厚接触者ではないのにどうやって見つけ

たのか。


 「変異株感染者の濃厚接触者でなくても、

検体中のウイルス量が多い場合、県内で簡易

検査を行うことがある。疑いが強い検体は

国立感染症研究所に送り、変異株かどうかを

確定します。経路不明の陽性者はそうして

判明しました」(兵庫県感染症対策課)


 現在、判明している変異株は氷山の一角の

可能性が高い。

変異株の検査は感染者の1割未満しか行われ

ていないからだ。


 西武学園医学技術専門学校東京校校長

の中原英臣氏(感染症学)が言う。


■市中感染拡大か、経路不明相次ぐ


 「1割の検査で18都府県153人ということ

は、その10倍か、少なくとも数倍程度は変異株

の感染者がいるはずです。しかも、経路不明

の感染者が少なからず見つかっているという

ことはある程度、変異株が市中に広がっている

と考えた方がいいでしょう」


 関西3府県の37人の変異株感染者は大勢が

集まるイベントや飲み会などに参加しておらず、

不特定多数との接触はなかった。

9人の変異株感染者が確認された24日、

兵庫県は

〈いずれも不特定多数との接触がなく、周囲

への感染の広がりがないことから、うわさや

デマに惑わされず、冷静な行動をお願いします〉

と呼び掛けている。


 しかし、緊急事態宣言が解除されれば、

事情は違ってくる。


 「これまでは緊急事態宣言が出されていたの

で、イベントや飲み会の機会もなく、不特定

多数との接触が避けられた面もあるでしょう。

解除により、人との接触の機会が増えれば、

感染力が最大1・7倍の変異株の感染者が

スプレッダーとなり、あちこちでクラスターが

発生してもおかしくありません」(中原英臣氏)


 変異株が国内で判明して2カ月。

すでに保育施設や職場クラスターが発生して

いる。

変異株の火種がくすぶる中、緊急事態宣言を

前倒ししてまで解除して大丈夫なのか。


【転載終了】

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 感染経路が不明というのが不気味ですね。


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