神戸は新規感染の半数 「第4波」は強感染力の変異株が主流!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■神戸は新規感染の半数 「第4波」は
強感染力の変異株が主流
公開日:2021/03/03
緊急事態宣言の解除どころじゃなくなって
きた。
新型コロナの変異株感染がみるみる拡大して
いることが兵庫県神戸市の独自調査で分かった。
第3波が落ち着いたとしても、間髪入れずに
変異株が主流の第4波に見舞われる恐れが出て
きた。
◇ ◇ ◇
神戸市は1月1日以降の感染者の4割にあた
る1034人分の検体を調査。
2月18日までに36人から変異株が検出された。
初めて変異株が見つかったのは1月29日だが、
その後の増え方がすごい。
検体のうち、変異株と判定された割合は、4.6%
(1月29日~2月4日)、10.5%(5~11日)、
15.2%(12~18日)と猛烈な勢いで増えて
いる。直近はこんなものじゃない。
「2月19日以降の結果はまだ出ていません。全体
の感染者数が減る中、変異株の濃厚接触者の検査が
多いこともあり、直近1週間の変異株の割合は5割
程度とみています」(健康企画課)
感染の半数が変異株とは衝撃だ。
西村経済再生相はきのう(2日)の会見で
「特に神戸で変異株の割合が高いと報告を受けている」
と、神戸市だけで特別に流行しているような言いぶり
だったが、ミスリードだ。
神戸市で変異株が顕著なのは、変異株の調査を徹底
している点が大きい。
神戸市で変異株が顕著なのは調査を徹底しているから
(緊急事態宣言が解除され、
■東京の14人は氷山の一角
厚労省は全国の地方衛生研究所に対し、新規感染者
の5~10%の変異株の簡易検査(PCR検査)を
実施するよう要請している。
地衛研は、簡易検査で見つかった変異株の疑いがある
検体を国立感染症研究所に送り、ゲノム解析で変異株
かどうかを確定させる。
結果が分かるまでに、どうしても1~2週間かかって
しまう。
神戸市では簡易検査だけでなく、ゲノム解析も自前
で行っている。
要する時間も処理数もケタ違いだ。
神戸市の地衛研である市環境保健研究所の
担当者が言う。
「最近は新規感染者の6割程度で変異株の調査を
行っています。スクリーニングの簡易検査は数時間
で済み、ゲノム解析で結果が出るまで2日です。
解析データを感染研に送り、変異株を最終確定して
もらっていますが、日常的な変異株の調査は価値が
あると思います」(感染症部)
人口150万人の神戸市の変異株感染者36人に
対し、1400万人の東京は14人。
どう考えても少なすぎる。
西武学園医学技術専門学校東京校校長の
中原英臣氏(感染症学)が言う。
「神戸だけ変異株感染者の割合が増え、東京など
他のエリアはそうでないとは考えにくい。神戸の
ようにマトモな調査をしていないため、全国的に
顕在化していない可能性が高い。他の自治体でも
変異株の拡大は神戸と同程度起きていると想定し、
警戒すべきです。変異株の市中感染は拡大しつつ
あり、4月以降、変異株が主流の大きな波になる
かもしれません」
コロナ分科会の尾身茂会長は2月26日の会見
で「感染力が強い可能性のある変異ウイルスが、
ほぼ間違いなく従来のウイルスから置き換わる
プロセスが始まっている」と警戒していた。
第3波がこのまま落ち着いたとしても、変異株
が主流の次なる第4波は秒読み段階にあるという
ことだ。
【転載終了】
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神戸は3月から変異種が感染拡大の主流に
なるという情報をしっかり捉え、変異種の
調査をしていたのでしょう。
他の都道府県は解除することしか考えて
いなかったということでしょうか?
いまからでは遅いと思いますが、PCR検査
を徹底し変異種を潰さないと、第三波より波
が高くなる可能性もあり得ます。
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