英変異株で入院患者64%増の恐怖・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■英変異株で入院患者64%増の恐怖・・・

 デンマークの研究で判明

 公開日:2021/03/07


 「変異株には特別に注意を払い、感染拡大を

絶対に防ぎたい」


 5日の参院予算委員会で、新型コロナウイルス

の検査体制強化について決意表明した菅首相。

しかし、変異株に対する政府の危機意識はいまだ

にユルユル。

国際社会から何周も遅れている。

いま世界で猛威を振るっているのが、英国由来の

変異株だ。

従来型より最大1.7倍に上る感染力に加え、

さらに恐ろしい特徴も分かってきた。

デンマークの研究で、英国由来の変異株による

重症化リスクが浮上している。


 デンマーク版CDC(疾病予防センター)が2日、

英国由来の変異株による入院リスクに関する論文

(査読前)を発表。

今年1月1日~2月9日に感染が判明した

コロナ患者3万5887人を調査したところ、

感染判明後14日以内に入院した患者が、

英国由来の変異株では従来型に比べ、64%も

多かったという。

つまり、英国由来の変異株は従来型よりも

入院リスクを高める恐れがあるのだ。


 実際、論文は次のように結論付けている。


 〈英国由来の変異株への感染は他のウイルス

系統に比べ、入院リスクの上昇と関連している〉


 〈この発見は、英国由来の変異株が拡大する

国の公衆衛生や医療体制の整備、感染拡大によ

る影響の分析に役立ち得る〉


■日本は英国由来が96%


 国際社会は変異株の正体を暴き、少しでも

感染拡大や医療逼迫を食い止めようとしている。

ところが、菅政権はテンでお粗末だ。

 日本国内で確認されている変異株234件

(4日時点)のうち英国由来は96%を占めて

いる。

政府のコロナ対策分科会の尾身茂会長も

「ほぼ間違いなく変異株がだんだんと既存の株

と置き換わって増えていく」と焦りを隠せないが、

変異株を探知するためのスクリーニング体制は

不十分だ。


 厚労省は各自治体に全コロナ患者の5~10%

の検体を対象にスクリーニングするよう要請して

いるものの、徹底した検査が必要な東京ですら

昨年12月から2カ月間で約4.5%にとどまる。

厚労省はスクリーニングの割合について

「感染状況に応じて、目安を引き上げている」

(結核感染症課)と力説するが、全数検査に遠く

及ばないのが現状だ。


 肝心の変異株を確定するためのゲノム分析は

国立感染症研究所がほぼ独占。

「総力戦」は敷かれていない。

こんな調子で変異株の拡大を食い止められるのか。


【転載終了】

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 国民の気持ちが緩んでしまっている様な

感じがしますので、4月以降の感染拡大が

心配ですね。


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