3.11報道 日本メディアは海外から不信の目で・・・

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【転載開始】


■3.11報道

 日本メディアは海外から不信の目で見られていた

 公開日:2021/03/10


 2011年3月11日、私はアメリカで朝を

迎えた。

テレビをつけると、NHKが流れている……

「なんでNHKなんだ?」と思う間もなく、

事態を把握できた。

それが街を襲う津波の映像だったからだ。


 東日本大震災の時、私はNHKからの派遣で

アメリカの大学院に留学していた。

既に日本は震災から一夜明けていた。

アメリカのテレビはNHKをそのまま流して

いた。その信じられない画像に立ち尽くすしか

なかった。


 パソコンには大学院の同僚らから次々にメール

が送られている。

「親族は大丈夫か?」

「何かできることはないか?」と。

その日までの生活で日本を意識することは

なかった。

日本についての報道はほとんどなかった。

パリス・ヒルトンが日本に入国できなかったと

いうニュースくらいだろうか。

それが、その日を境に新聞、テレビが日本一色に

なる。


 全米の新聞が周囲を囲むように掲示される報道

の博物館「ニュージアム」は、被災地の写真で

埋め尽くされた。

どこへ行っても声をかけられ、

「日本のために祈っている」と言われた。

外食すれば、オーナーが出てきてお悔やみを述べ

られた。

バージニア州では、小学生の女の子が両親と

1ドルで紙を道行く人に買ってもらっては折り鶴

を折っていた。

集めたお金を被災地に送ると言う。

そのバージニア州には震災で若い命を失った

英語教師テイラー・アンダーソンさんのご両親が

住んでいる。

ご両親は、娘が愛した日本を愛し、今も被災者と

震災を風化させない取り組みをしている。


■「3・11」報道の批判も検証もなし


 こうした動きはアメリカだけではないだろう。

震災で世界の多くが日本への思いを示してくれた

……と、ここまでは日本でも数多く報じられて

いる。

もちろん、それらは事実だ。

しかし、あまり日本で報じられない側面もある。

それは、原発事故をめぐる日本の報道に向けら

れた厳しい視線だ。


 日本から戻ったアメリカのジャーナリストが

口々に語ったのは、東京電力の会見の閉鎖性

だった。

批判は東京電力だけに向けられたものでは

なかった。

会見場を占拠してひたすらパソコンを叩く日本

の記者の姿は、かなり異様な存在として語られ

た。


 「彼らは質問をしない。ただひたすら東電の

発表をメモしていた」


 アメリカのジャーナリストは会見の後ろに

陣取るカメラマンの列のさらに後ろに立って

取材するのが精いっぱいだったという。

留学先のアメリカン大学で開かれたシンポジウム

でパネリストを務めた際は、学生から、

「なぜ日本の記者は東電に質問ができないのか?」

「東電は新聞社の親会社なのか?」という質問を

受けた。

また、「NHKは国家機関なのか?」という質問

も受けた。

政府の発表を流すNHKをアメリカのメディアが

そう表現した点が影響したのだろう。

もちろん、「それは違う」と答えたが、参加者の

疑問にはうなずかざるを得なかった。

あの時、日本のメディアは海外から不信の目で

見られていた。


 震災から10年。

新聞もテレビでも復興を検証する内容を報じている。

しかし震災を報じた自らの姿を批判的に検証する

記事や番組はまだ見ていない。


【転載終了】

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 元々、日本のマスコミは権力に迎合

する体質ではありましたが、安倍政権

になり、あからさまに忖度が強まりま

したね。


 まさに、安倍政権は

「百害あって、一利なし」です。


 兎に角、福一の事故は共産党の警告

を無視した安倍元首相と東電の責任が

大きいと思われるのですが、マスコミ

は全く触れませんね。


 電源を移設対策さえしていれば、

福一事故は防げました。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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