3.21宣言解除なら都内感染1日1300人試算・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■3.21宣言解除なら都内感染1日1300人試算
忍び寄る“魔のGW”
公開日:2021/03/15
■「変異株、ワクチン、行楽シーズン」の3難関
「もう打つ手がない」――。
14日付の産経新聞によると、新型コロナ対策に
ついて厚労省に助言する専門家組織のメンバー
が11日の会合でこう発言したという。
新規感染者の減少が鈍化する中、
菅政権は発令中の緊急事態宣言を予定通り21日
に解除する方針のようだ。
無策のまま、解除すれば「3つの難関」が立ち
ふさがり、大型連休後半の5月初めには、
都内の新規感染者が再び1日1300人を超えかね
ない。
◇ ◇ ◇
菅首相は18日にも専門家による諮問委員会など
を開き、解除の是非を判断する。
それにしても、「打つ手なし」だから解除して
しまえというのは、あまりにもフザけた話だ。
産経の報道だと、関係閣僚の一人は
「宣言はもう効かない。早く解除するしかない」
と言い放ったという。
ツイッターでは
〈呆れた〉
〈打つ手なし????国民の命まもる気持ちなし〉
と批判が噴出。
舛添前都知事も〈呆れるほど無責任〉と酷評し、
〈打つ手なし〉はトレンド入りするほどだった。
毎日新聞が13日に行った世論調査では、
宣言を「21日以降も延長すべきだ」が57%に
上った。
菅政権は無策を棚に上げ、本気で解除する気なの
か。
宣言発令中の1都3県は、病床使用率こそ落ち
着きつつあるが、新規感染者は減るどころか、
増加傾向だ。
厚労省が12日に公表したデータによると、
宣言下の1都3県は東京と埼玉で、直近1週間
(~3月11日)の新規感染者は前週よりも増えた。
既に解除された大阪、京都、兵庫の3府県も増え、
確実にリバウンドしている(別表)。
原因のひとつは、感染力が強い「変異株」の
存在だろう。
北海道大の北島正章助教らが国内のある地域で
昨年12月4日に採取された下水を分析すると、
検出された新型コロナの遺伝物質の5.9%が
変異株由来だった。
今年1月7日の分析では倍の12.4%に上昇。
現在はさらに増加しているとみるのが自然だ。
■人出を呼ぶ「桜」満開と重なり…
頼みの「ワクチン接種」も先が見えない。
河野担当大臣は、6月末までに5000万人分の
ファイザー製ワクチンを調達可能と胸を張るが、
12日現在の入荷実績はたったの118万人分、
接種実績も約23万件にとどまる。
今後の「行楽シーズン」で気が緩めば、
さらに人出は増える。
気象庁は14日、東京都心で平年より12日も
早い桜の開花を発表。
宣言解除と「満開」が重なれば人流増に伴い、
リバウンドが加速するのは間違いない。
東大の仲田泰祐准教授らの試算によると、
21日に宣言が解除され花見などで都民の気が
緩んだと想定すると、東京の1日当たりの
新規感染者は5月第1週に1000人台を突破。
ゴールデンウイーク明けの同月第3週に
1300人超になるという。
今はどう見ても解除できるタイミングではない
はずだ。
「昨年、1回目の宣言が全国で解除された日の
新規感染者数は東京で8人でした。200~300人台
で推移する今、解除する根拠はありません。政府
は病床使用率の低下を根拠にしていますが、現在、
蔓延しつつある英国型変異株は感染力の強さのみ
ならず、致死率も高いと危ぶまれています。する
と、重症化する患者も増える公算は大。解除して
も病床はすぐに逼迫してしまいます。医療体制の
拡充をしないまま、解除するのは危険です」
(西武学園医学技術専門学校東京校校長・
中原英臣氏=感染症学)
前出の仲田准教授の試算は、感染者減が横ばい
だった今月7日までのデータを基にしたもの。
足元の感染者数が増加しているのだから、
さらにペースが速まり、5月初めにも
「都内1300人超え」に達する可能性は高い。
菅首相はそれでも解除する気なのか。
【転載終了】
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>関係閣僚の一人は「宣言はもう効かない。
早く解除するしかない」と言い放ったという。
言いっぱなしで何もしていないからですよ。
これで解除後にリバウンドしたら、内閣は
持たないでしょうね。
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