先行解除の関西圏で変異株蔓延 “第4波”は西から襲ってくる!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■先行解除の関西圏で変異株蔓延 “第4波”は
西から襲ってくる
公開日:2021/03/19
1都3県の緊急事態宣言は期限通り解除
されることが決まった。
しかし変異株の脅威が払拭されていない中、
「打つ手なし」の“ヤケクソ解除”は危険過ぎる。
“先行解除”された関西では変異株が拡大して
いるからだ。
厚労省が17日公表した「都道府県別の変異株」
によると、変異株の感染事例は26都道府県で
399件。
15~16日に三重、奈良、和歌山で初確認された
事例も合わせると、変異株が見つかったのは
計29都道府県に上る。
問題は、西日本地域で検出された変異株の割合だ。
厚労省の「変異株スクリーニング検査の実施状況」
(1~7日)に基づき、新規感染者に占める変異株
の割合を計算すると、
大阪が33.1%、
兵庫が33.3%、
広島が55.6%、
愛媛が66.7%、
沖縄が25%に上る。
一方、1都3県は
埼玉が5.5%、
千葉が0%、
東京6.3%、
神奈川が12.5%だ。
変異株の確認件数は16日時点で、
大阪72件、
兵庫94件に対し、
埼玉が57件、
千葉が1件、
東京が14件、
神奈川が28件にとどまる。
関西2府県が飛び抜けて多い。
ただし、変異株を見つけるスクリーニング検査の
実施件数の割合は1都3県(8.3%)よりも
関西2府県(36.2%)の方が高い。
■遅きに失したスクリーニング検査の徹底
第4波が懸念される中、関西で猛威を振るう
変異株が他県に飛び火する事例も発生している。
コロナ対策の“優等生”である徳島で初めて確認
された変異株は、関西地方との往来があった人や、
その接触者から広がった。
札幌市でも、2月下旬から食品関連会社主催の
イベントで変異株クラスターが続発し、原因は
「道外から持ち込まれた可能性がある」
(市保健所)という。
関西地方から訪れた会社関係者が持ち込んだと
指摘されている。
1都3県の宣言解除後、関西と関東の往来が
増えれば、変異株の更なる拡大は必至だ。
変異株の蔓延を防ぐためには、スクリーニング
検査を徹底する必要がある。
田村厚労相は検査の割合を現在の5~10%から、
40%程度に引き上げる方針を示したが、
遅きに失した感は否めない。
医療ガバナンス研究所理事長の
上昌広氏がこう言う。
「日本のゲノム解析の体制は、世界から周回遅れ
になっています。本来なら官民が協力して『オール
ジャパン』体制を組まなければならないのに、国立
感染症研究所が一手に担っています。感染研に代わ
って、ゲノム解析の専門家をリーダーに据えない
限り、40%の目標は遠いでしょう」
関西圏からの飛び火を防ぐためにも、徹底的な
ゲノム解析が必要だ。
【転載終了】
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宮城県の二の舞ですね。
こんなことわざがあります。
「人の振り見て我が振り直せ」。
昔の人はいいこと言います。
現代人は、いいものも悪いものも
みんな真似してしまう。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
になってますね。
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