中止ではなく返上しか・・・
スポーツ時々放談
【転載開始】
■中止ではなく返上しか・・・東京五輪に選手
支える情熱はあるか
公開日:2021/03/20
週末、久々に谷中に出掛けたら、かなりの
人出だった。
桜の枝頭も膨らんで、これから一層賑やかに
なりそうだ。
大丈夫だろうか……東京オリンピック。
■中止ではなく返上
来週、“何らか”の発表がなされるというが、
観客制限に関するものだろう。
開催は決まっている、というか、オリンピック
を開くかどうかを決めるのはIOCで、
日本には中止ではなく返上の選択肢しかない。
1940年に次いで2度目の返上の決断は
難しい。
それでも、国民の命とどちらが大事かは火を
見るより明らかだが。
返上すれば、IOCは別の選択肢を追求する。
それがオリンピックの汎世界主義の理念で、
金の亡者とか放映料欲しさとの指摘は的外れだ。
収益は競技団体に分配され、各競技の世界普及
の原資になっている。
スポーツが思想、人種、性差を超えて発展した
のはこのオリンピック理念による。
日本の招致動機は経済などの付帯効果にあった
から、急場に改めて理念を突き付けられて身動き
できなくなった。
過去にも災害で返上された例はあって、
1908年の第4回ロンドン大会は、ローマで
行われるはずだった。
2年前にベスビオ火山が噴火し、イタリア政府
が壊滅的被害を受けたナポリ再興のため開催を
断り、ロンドンはそこから準備した。
第2次大戦直後、スポーツの復興が求められ
た第14回大会もロンドン開催だった。
近代スポーツ発祥の地には施設もノウハウも
揃い、いつどこでも問題になるボート会場は
最高水準で機能している。
残り3カ月で代替できるのはロンドンしかない。
ただ、過去2大会と違ってリスクしかないから
断られるだろう。
■全豪成功の理由
東京開催は可能か――。
先月、オーストラリアのメルボルンでテニスの
4大大会、全豪オープンが2週間にわたり開か
れた。
62の国と地域から選手494人、コーチら
関係者を含め計1016人が2週間の待機措置
を経て実施された。
錦織圭は15日間も窓の開かない部屋で
完全隔離を強いられた。
州政府と交渉したテニス協会CEO、
大会ディレクターのクレイグ・タイリーはこう
話している。
「協会の8000万豪ドルの積立金を使い、
4000万~6000万豪ドルをさらに借り
入れることになる」
テニスだけ、協会だけで赤字はほぼ118億円
だ。
オリンピック・パラリンピックとなれば、
ウイルス対策を棚に上げた上で、何兆円の赤字に
なるか分からない。
昨年の全米、全仏も苦心して開催された。
空港―宿舎―会場を「バブル」で密閉して開催
するのは机上では可能だ。
だが、全豪が「コロナに打ち勝った」のは、
カネでもノウハウでもなく、世界のファンが望ん
だからだ。
その熱い声援を支えに選手は2週間の軟禁生活
を乗り越えて感動のプレーをつくった。
今の“東京”にその情熱があるか。
理念の前にたじろぐ政府は国民を守れるのか。
世界がそれを見ていることを忘れてはいけない。
【転載終了】
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開催直前になって、不参加国が急増し、
開催可否の混乱が心配ですね。
何があっても開催したいと前森会長が
明言しました。
そこまで入れ込むなら、「ロックダウン」
してでも「ゼロコロナ」を目指すべきでした。
問題は、80%ちかい国民が中止、延期すべき
だとしていることです。
※実際はもう延期は出来ないので中止しか
ありませんが。
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