「GoTo代替事業」が招く感染急増の最悪シナリオ!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■天下の愚策「GoTo代替事業」が招く
感染急増の最悪シナリオ
公開日:2021/03/31
再び、天下の愚策を繰り返すのか――。
全国で停止中のGoToトラベルに替わる国の
支援事業が、4月1日からスタートする。
新型コロナウイルスの感染再拡大が勢いを
増す中、人の移動を促すアクセルを踏んだ
ら何が起きるのか――。
正気の沙汰とは思えない。
◇ ◇ ◇
国の支援事業は、GoToトラベル再開まで
の間、5月末まで実施される。
県境をまたがない「県内旅行」を独自に
観光支援している自治体に対し、国が1人当た
り最大7000円を支援する。
今年度のGoToトラベル予算が、
まだ約1兆2000億円も残っていて、そのうち
約3000億円を充てる。
■4月1日スタート 全国32道県が対象
もちろん、感染が拡大している自治体には
認められないが、それでも感染状況のハードル
は低く、「ステージ2」(感染漸増)以下の
自治体なら対象となる。
厚労省の発表(26日時点)によると、
32道県が病床や陽性者数など「ステージ2」
の6指標をすべてクリアしている。
47都道府県の7割近くがその気になれば国から
観光支援を受けられるのである。
これから気候がよくなることもあり、
7000円の支援を受けられるなら、
旅行に行こうという人も多いはずだ。
もし、各地で県内旅行が盛り上がったら、
どうなるのか。
■驚異の第4波・・・グーグル予測
宮城では2月に入り、1日の感染者数が1ケタ
になる日もあり、2月23日からGoToイートを
再開したら、人口当たりの感染者数が全国最多と
なるなど感染爆発を招いた。
独自の緊急事態宣言を発令する事態となり、
今も深刻な状況が続いている。
GoTo代替事業を強行すれば、各地で宮城の
二の舞いになりかねない。
西武学園医学技術専門学校東京校校長
の中原英臣氏(感染症学)が言う。
「県内に限っても旅行を後押しするのは危険
です。ステージ2は感染者が少ないとはいえ、
漸増です。検査を受けていない無症状の陽性者
もいる。せっかく、漸増で踏んばっていたのに、
人の移動が盛んになれば、ステージ3(感染急増)
に向かうリスクは高い。第4波は変異株が主流
になり、第3波をはるかに超える恐れもある。
大きな波が押し寄せようとしている時に、自治体
に“ニンジン”をぶら下げて、感染リスクの高い
事業を国が支援するのは理解に苦しみます」
■1日の新規陽性者1万4000人超
各地で急激なリバウンドが広がっている。
今後、第4波が第3波を上回るとの観測もある。
グーグル予測(29日時点)によると、
3月27日~4月23日の28日間の全国の新規
感染者数は計14万1704人。
4月7日には、1日に3000人、14日には5000人
を突破する。
18日には8000人を超え、第3波のピーク7949人
(1月8日)を上回る。
23日には1万4480人まで膨れ上がると見込んで
いる。
足元の2000人程度から約7倍である。
このタイミングでの観光支援はどう考えても、
むちゃだ。
予算が余っているなら、医療支援に回せばいいの
に、菅政権はGoTo予算の消化に固執しているの
だから、どうかしている。
あちこちで感染爆発が起きてもおかしくない。
【転載終了】
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巷では、「緊急事態宣言」解除後から
県外ナンバーの車が目立ってきたと不安視
する声が聞こえてきています。
感染「ゼロ」だったのが、3月始めから
変異株の感染者が出始め、いまは30人前後
の感染者に増えています。
そこに、都心部のナンバーの車が目立ち始め
てきたからです。
時期尚早でしたね。
既に、時短要請だけでは感染拡大は防げ
ないのでは?
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