東芝「2兆円買収」に漂う出来レース ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■東芝「2兆円買収」に漂う出来レース
英CVCの真の狙いは?
公開日:2021/04/08
外資の下で「完全復活」を遂げるのか――。
東芝が7日、英投資ファンド
「CVCキャピタル・パートナーズ」などから
買収提案を受けたことを発表した。
2017年に債務超過に陥り、今年1月に
東証1部へ復帰したばかりだ。
経営再建を推し進める中での買収浮上に、
経済界には戸惑いが広がっている。
東芝は買収案について
「今後、詳細情報を求め、慎重に検討する」
とのコメントを発表。
車谷暢昭社長兼CEOは記者団に、
「提案は受けている」とした上で、
「取締役会で議論する」と答えた。
CVCはTOB(株式公開買い付け)に
乗り出す方針だ。
突然降って湧いた買収提案に、市場は敏感
に反応。
東芝株の買い注文が殺到した。
制限値幅の上限(ストップ高水準)となる
前日比700円(18・3%)高の4530円
で取引を終えた。
7日の終値で東芝の時価総額は
2兆624億円。
TOBは足元の株価にプレミアムを上乗せする
のが通例のため、買収価格は2兆円を超えると
みられている。
気になるのは、なぜ買収話が持ち上がった
のか、だ。
背景には、東芝経営陣と「モノ言う株主」との
対立がささやかれている。
■インフラ事業で稼ぐ
東芝は2015年の不正会計問題や17年
の米原発子会社の破綻で債務超過に転落。
上場廃止を逃れるため、海外投資ファンド
(モノ言う株主)から6000億円の増資を実施
した。
昨年7月、取締役選任に関する「モノ言う株主」
提案が否決されたことをキッカケに、
経営陣との対立が深刻化していた。
金融ジャーナリストの小林佳樹氏がこう
解説する。
「東芝社長の車谷さんはCVCの日本法人会長
を務めたこともあり、CVC顧問と昵懇だといい
ます。買収浮上は“出来レース”の感が拭えません。
『モノ言う株主』と対立した現状では、6月の
株主総会で車谷さんは首を切られる可能性があった。
延命のために、買収によって『モノ言う株主』の
影響力を排除する狙いなのではないか」
買収話の裏に車谷社長の「保身」があるとしても、
CVC側に“ウマミ”がなければ2兆円もつぎ込むと
は考えにくい。
東芝買収のメリットは何なのか。
「経済界」編集局長の関慎夫氏が言う。
「東芝の強みは、インフラ事業です。国内外で
脱炭素社会の実現がうたわれる中、技術力を持つ
東芝はまだ伸びしろがあると判断されたのでしょ
う。東芝が外資の下で再建を果たしたら、台湾の
鴻海に買収されたシャープに続き2例目です。
日本的な経営が世界から後れを取っていると、改め
てクローズアップされるでしょう」
原子力事業を抱える東芝の買収には、政府の
事前審査も必要である。
政界も経済界も、まだまだ頭を抱えそうだ。
【転載終了】
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東芝が傾いたのは、政府の原子力事業に
乗っかったからですね。
日本の総会の体質に問題があるのでしょう。
俗に言う「シャンシャン総会」ですね。
海外は、株主と何時間でも議論するそうです。
日本で酷いところは、身内を送り込み、
株主からの解任動議を潰すところもある
様です。
F社TVなんだそうですけどね。
もう何年も同じ手で潰してきているようです。
経営状況が悪化していくのも当然なのでしょう。
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