菅首相のメンツがワクチン最優先の医療従事者を危険に晒す!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■菅首相のメンツがワクチン最優先の医療従事者
を危険に晒す
公開日:2021/04/12
65歳以上の高齢者を対象にした
新型コロナウイルスのワクチン接種が12日
から各地で始まった。
菅首相は公約通り「4月開始」でやっている感
を演出するが、「日程ありき」は危険だ。
最優先の医療従事者への接種が遅々として進ま
ぬ中、第4波が襲いかかれば医療現場の
大パニックは避けられない。
◇ ◇ ◇
■12日から高齢者向けスタート
高齢者接種の開始が当初約束の「3月下旬」
からズルズル後退する中、2月5日の衆院予算委
で菅首相は
「4月をメドにと思っている。確実ではないが」
と答弁。公約化していた。
「さすがに5月にずれ込んだら首相のメンツは
丸つぶれ。7月には五輪を控え、対外的にもまず
い。接種件数が少なくても、4月開始の既成事実
をつくる必要があった」(自民党関係者)
11日までに47都道府県に届けられたワクチン
は9万7500回分。
高齢者3600万人のうち、たった0.13%しか
2回接種を受けられない量だけだ。
菅首相のメンツのせいで、ないがしろにされて
いるのが、接種を希望する480万人の医療従事者
である。
■病院クラスターにつながる恐れ
2月17日の先行接種開始から2カ月近く経つが、
9日までに2回接種を終えたのは、約49万人と
全体の1割程度に過ぎない。
今後、医療従事者は従来以上のフル回転が予想
される。
感染力が強く、重症化リスクの高い変異株の蔓延
が本格化しそうな上、高齢者向け接種も加わる。
11日のNHK日曜討論で、神戸市の久元喜造市長
は「神戸市は医療機関はあるが(スタッフは)
ワクチンへの接種と感染者への治療を同時並行的
に行わなければいけない」と語っていた。
西武学園医学技術専門学校東京校校長
の中原英臣氏(感染症学)が言う。
「医療従事者が感染してしまうと、患者の治療
もワクチン接種もできなくなり、医療が成り立た
なくなります。コロナに無関係の医療従事者でも
感染すれば、病院クラスターにつながる。だから
医療従事者の先行接種を決めたはず。2回接種が、
まだ1割のような体たらくで、変異株が蔓延して
いけば、抗体を持たない医療従事者が次々感染し、
現場を離脱する事態が相次いでもおかしくありま
せん」
■変異株の影響か・・・働き盛り50代以下の重症化
急増
さらに、変異株に関し気になるデータがある。
7日の大阪府コロナ対策本部の資料によると、
重症者数に占める50代以下の割合は「第3波」
(昨年10月10日~今年2月28日)の17.5%から、
「第4波」(今年3月1日~4月5日)では25%
に急増。変異株蔓延の影響とみられる。
「医療現場で対応している医者や看護師は50代
以下が中心です。安心して医療現場に立てるよう、
全ての医療従事者に発症・重症化を防ぐワクチン
の2回接種を最優先すべき。高齢者はその後です。
『4月開始』の見通しの甘さを認め、医療従事者
優先を貫けば、誰も菅首相を責めませんよ」
(中原英臣氏)
医療従事者と高齢者が同時並列で接種していく
と、互いの感染リスクを高めかねない。
首相答弁のアリバイ作りのため、医療崩壊を招い
たら世も末だ。
【転載終了】
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今日のニュースで、マスク会食でも感染
してしまったという例を報道していました。
お店で距離をとり、アクリル板あり等、
しっかり感染対策をしていたようです。
ただ、喚起が少し足りなかったかなという
感じだったようです。
変異株の感染力の強さを改めて認識しま
した。
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