五輪ありきの重点措置“乱発”の姑息・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■五輪ありきの重点措置“乱発”の姑息・・・

 関西5府県は壊滅状態

 公開日:2021/04/12


 12日から「まん延防止等重点措置」が東京、

京都、沖縄の3都府県に拡大。

菅首相は重点措置の意義について

「緊急事態宣言に至らないように」と強調する

が、すでに重点措置を講じている大阪と兵庫は

“壊滅”状態。3度目の宣言は不可避だ。


 聖火リレーは和歌山に続き、11日奈良で

スタート。

13日には大阪に入るが、府内の感染状況は

「緊急事態宣言の要請も考えたい」(吉村知事)

ほど深刻だ。

大阪に限らず、ランナーがのんきに走り抜ける

関西の感染拡大は悲惨な状況である。


 厚労省の「都道府県の医療提供体制等の状況」

(9日公表)に基づき、京都、大阪、兵庫、

奈良、和歌山の5府県の感染状況をまとめた

(別表)。


 大阪、兵庫は共に、5指標がステージ4

(爆発的な感染拡大)に相当。

奈良も4指標がステージ4に達し、医療体制の

逼迫がうかがえる。


 京都と和歌山は3指標がステージ3

(感染者の急増)、1指標がステージ4だ。

大阪や兵庫の感染爆発が収まらない限り、

京都も和歌山もステージ4に向かう恐れが

ある。


■アベコベな適用基準


 表は8日までの数字で、直近の感染状況は

さらに悪化の一途。

9日には奈良と和歌山で、10日には大阪と

兵庫で1日の新規感染者数が最多を更新。

兵庫は2回目の宣言発令の前日以来、

3カ月ぶりに全指標がステージ4に達した。


 「再々宣言」は避けられない状況なのに、

政権は及び腰。

今夏の東京五輪を見据え、宣言を発令したくない

のがホンネだ。

政府内からは「重点措置なら五輪への影響はない」

との声すら漏れる。

感染が拡大しても重点措置を“乱発”、宣言発令は

何としても避ける気だろう。


 菅首相おは重点措置について「宣言並みに強い」

と胸を張るが、適用基準はアベコベだ。

現在の大阪と兵庫の状況は、2回目の宣言対象と

なる直前に匹敵する。

当時に比べ、いまの大阪は感染者の増加が著しく、

兵庫は療養者数と重症病床の使用率が一段と悪化。

どう考えても、「再々宣言」は不可避だ。


 菅首相は「国民の命を守る」と繰り返すが、

やっているのは「五輪ありき」の姑息な対策。

こんな調子では、「コロナに打ち勝った証し」なん

て到底得られない。


【転載終了】

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 五輪という縛りを捨てれば、事はそんなに

難しくないと思うのですが?


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