ワクチン遅れで都内感染“8月10倍増”の衝撃・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■五輪強行の代償
ワクチン遅れで都内感染“8月10倍増”の衝撃
公開日:2021/04/28
「一大感染イベント」になりかねない
東京五輪の開催強行に、相変わらず菅政権
が血道を上げている。
選手やコーチらは入国後、毎日検査を受け
ることなどを条件に14日間の「隔離」を
免除。
選手へのワクチン優先接種まで浮上し、
大会組織委員会はコロナ禍に看護師500人
の「動員」さえ要請した。
度を越した「アスリート・ファースト」の
代償に、都内では未曽有の感染爆発が起き
る可能性がある。
◇ ◇ ◇
徳田安春・群星沖縄臨床研修センター長ら
が21日に公表した論文は衝撃的だ。
日本のワクチン接種が現状のノロノロペース
のままだと、大会期間の8月には、
東京の1日当たり感染者数が7991人に
まで拡大するという。
27日の都内の新規感染者は828人だから、
実に10倍にも膨れ上がるのだ。
論文では、現状のペースを
「1日に日本国民の1000人に1人が接種」
と定義している。
日本の人口は約1・2億人だから、単純計算で
1日当たり約12万人。
実際の国内の接種ペースは直近1週間
(20~26日)で1日平均約13万4000人
だから、論文はおおむね現状を反映していると
言えよう。
その上で、仮にペースが現状の2倍に加速し
ても、都内の新規感染者は4470人に拡大
する可能性があり、4倍でも2128人にまで
増加するという。
過去最多の2520人(1月7日)に匹敵する
レベルだ。
実際の国内の接種ペースは、3月中は
1日平均約3万1000人。
4月は同7万7000人と2倍超に加速しては
いる。
しかし、今後、2倍、3倍速でペースが上がって
も、論文に基づけば「8月危機」は免れそうに
ない。
大会のために接種を担当する看護師500人を
“連行”したり、選手に優先接種している場合では
ないのだ。
菅政権はシャカリキになってワクチンの
「確保」と「接種」を加速させるべきだが、
お先真っ暗だ。
確保の見通しこそ、河野担当相は
「5月の連休明けから週1000万回分が
(国内に)入ってくる」と胸を張り、
菅首相は
「9月までに全対象者分が供給されるメドが
立った」と豪語するが、肝心の接種ペースは
絶望的である。
■高齢者接種「7月末に終了」は単なる願望
菅首相は高齢者3600万人への2回接種を
「7月末に終わらせたい」と発言したが、
どう考えても無理筋だ。
26日時点で、2回接種を終えた高齢者はゼロで、
1回接種者が9万人超。
残る約7190万回を7月末までに終わらせる
には、週平均で約553万回のペースで接種しな
ければならない。直近の実に41倍だ。
菅首相はペースアップのため、自衛隊が接種
を進める「大規模接種センター」を東京と大阪
に設置する方針。
1日1万人規模の接種が可能というが、焼け石
に水である。
「終わらせたい」とは菅首相の個人的願望に過ぎ
ない。
東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏が
言う。
「夏に東京の感染者が数千人にまで拡大する恐れ
があれば、組織委の看護師“動員”や、選手への優先
接種などといった話は許されないでしょう。もはや
『五輪開催』と『コロナ対策』は両立できません。
国民を守るなら、五輪開催を諦め、多くのリソース
をコロナの抑え込みに回すしかない状況です。政府
はそろそろ決断すべきでしょう」
菅首相の「国民の命と暮らしを守る」という言葉
が本気なら、異様なまでの“五輪ファースト”は捨て
るべきだ。
【転載終了】
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これが現実になると大変なことですが、
政権与党は過半数割れは確実ですね。
五輪後の経済のへ打撃は計り知れない
ですね。
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