「イスラエルと共に」発言で東京五輪“大量ボイコット”の可能性も。
MONEY VOICE
【転載開始】
■「イスラエルと共に」発言で
東京五輪“大量ボイコット”の可能性も。
アラブ諸国の心証最悪、中山防衛副大臣
が炎上体質を再び発揮
2021年5月13日
防衛副大臣を務める自民党の中山泰秀氏が、
イスラエルとパレスチナによる武力衝突が激化
していることに関して、自身のツイッターで
「私達の心はイスラエルと共にあります」など
と投稿したことが、ネット上などで大きな波紋
を呼んでいる。
12日午前2時前に投稿されたツイートで
中山防衛副大臣は、先述の言葉とともに
「イスラエルにはテロリストから自国を守る
権利があります」ともコメント。
とにかく根の深い中東和平問題だが、今回の
発言はイスラエル側へ一方的に肩入れするもの
と受け止められたようで、
「やられたイスラエルは無差別に空爆しても
良いのか?」「“私達”ってなんだよ」といった
批判的な反応が多く飛び交う事態となっている。
この騒動を受けて中山防衛副大臣は、記者
からの質問に対して「私はパレスチナの人たち
がテロリストだと書いたことは一度もない」
「こういったテロリズムをなくしたく、しっか
りと訴えたいと思ったまで」などと発言。
13日現在、問題となったツイートもそのまま
残されている状況だ。
■6年前にも「袋叩き」にあっていた中山氏
中山防衛副大臣といえば、祖父母から続く
代議士ファミリーの出で、自身は電通勤務を
経て、2003年に初当選。
ただ選挙はあまり強くないようで、09年~12年
の在野期間にはパソナグループの代表補佐に
就任する傍ら、早稲田大学大学院スポーツ
科学研究科修士課程で、元巨人軍の桑田真澄さん
やボートレーサーの江口晃生さんらと共に学ん
だという、ちょっと変わった経歴の持ち主である。
また、現在は日本・イスラエル友好議員連盟の
事務局長を務めるほか、公益社団法人日本
イスラエル親善協会の顧問にも名を連ねている
中山防衛副大臣。
かねてからイスラエルとの縁はかなり深いようで、
「私達の心はイスラエルと共にあります」との
発言も、本人にとってはごくごく当たり前の内容
といったところだろうか。
そんな中山防衛副大臣だが、2015年にISILに
よる日本人拘束事件が発生した際には、
現地ヨルダンに設けられた対策本部の本部長に
就き、事件解決の陣頭指揮を取ったことでも
知られている。
ところが、その際には様々な媒体から
「パニックに陥り、職員を怒鳴りまくっていた」
「日本に国際電話をかけて『米を送れ』なんて
言っていたらしい」
「菅義偉官房長官は、外務省関係者からの“思わ
ぬ報告”に嘆息した」など、その仕事ぶりを揶揄
するバッシング記事が続出する事態に。
記事内容の真偽はもちろん定かではなく、
中山防衛副大臣本人も国会答弁などでこれらは
事実に反する報道だと否定しているが、その
炎上体質・叩かれ体質といったものは、今回の
件に始まった話ではないようである。
■五輪直前タイミングで気になる
「アラブ諸国の心証」
ネット上でも様々な意見が飛び交う今回の件
だが、イスラエル寄りといった中山氏自身の
思想・信条の是非についてはともかく、副大臣
という要職に就く立場での発言としては如何な
ものか、という意見は特に多いようだ。
特に政府与党にとっては、内閣官房参与を
務める経済学者の高橋洋一氏による「さざ波」
発言に続く“舌禍”となった格好。
ちなみに高橋氏による発言に関して、
加藤勝信官房長官は「参与でありましても、個々
の活動としておやりになっていることについて、
政府としてコメントは控えているところであり
ます」と語っていたのに対し、今回の中山防衛
副大臣の件に関しては「中山副大臣の個人の
ツイッターでの発信であり、その意図は承知し
ていない。コメントは差し控えたい」とコメント。
ともに内閣が任命した人材による問題発言にも
関わらず、その反応はまるで他人事のようである。
さらに発言の影響が懸念されるのが、開催を
間近に控えた東京五輪である。
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区
への空爆に関して、パレスチナを含む
約20カ国・地域で構成するアラブ連盟は、
さっそく「人権法に反する犯罪行為」だと
イスラエルに対して非難の声をあげるなど、
アラブ諸国はいうまでもなく反イスラエルの姿勢。
そんな対立下のなかでなされた、五輪開催国の
要人によるイスラエル擁護発言が、アラブ諸国
の心証にどう影響するのか。
下手をすれば総ボイコットの可能性も無きにしも
非ず……ということで、ただでさえ開催が危ぶま
れている東京五輪だが、さらなる影を落とすこと
にもなりかねない。
先述のISILによる日本人拘束事件の際、当時は
官房長官として官邸で対応にあたっていた菅義偉氏
が、中山氏の処遇をどうするか憂慮していたと、
当時の“バッシング記事”に書かれていたが、
今回の「イスラエルと共に」発言も、菅首相にとって
の頭痛のタネとなりそうな情勢である。
【転載終了】
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イスラエルは、日本の要人の発言だけに、
日本の支持を取り付けたと捉えるかも知れ
ません?
14日未明、イスラエル国防軍の空軍部隊
と地上作戦部隊がガザ地区への攻撃を開始
したようです。
全面戦争となれば、周辺国も巻き込み戦争
が拡大する懸念も。
また、民間人の犠牲者も多くでるでしょう
から、益々、中山副大臣の軽率な発言が問題化
しそうですね。
そうなったら、米ロの大国を含めた周辺国
の国際情勢の悪化で、五輪どころではなくなり
ます。
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