日本選手団のワクチン優先接種をJOC強行
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■完全否定から一転
日本選手団のワクチン優先接種をJOC強行
公開日:2021/05/19
結局、強行するのか。
日本オリンピック委員会(JOC)が、
日本選手団への新型コロナウイルスワクチンの
“優先接種”を6月1日から開始することが
分かった。
1回目の接種は、6月中に完了させる方針だ。
接種対象は、選手1000人程度と、
監督・コーチ1500人程度の計2500人
ほどになる。
接種業務は、競技団体ごとにチームドクター
が行うという。
■一度は否定しながら・・・
アスリートの“優先接種”は、一度、4月上旬
に浮上したが、
「高齢者より五輪を優先するのか」と批判が
噴出したため、丸川珠代五輪相が
「まったく検討していない。現時点ではもちろん
だが、これから先も具体的検討を行う予定がない」
と完全否定していた。
ところが、結局、優先接種することが分かり、
さすがに、ツイッター上には、
<最初から決まっていたんでしょう。ギリギリに
なって、うむを言わせないって感じ、本当に
ずるい!!>などと、批判の声が噴出している。
批判が噴出するのも当然だ。
なにしろ、3600万人いる高齢者の接種は
もちろん、医療従事者470万人の接種も、
まだ終わっていない状況だ。
しかも、東京五輪が開催されるかどうかも確定
していない。
アスリートが接種するワクチンは、IOCが
アスリート用に提供するため、菅政権は
「政府がファイザーと契約している枠とは別の
もの」と、“別枠”を強調しているが、なかなか
ワクチン接種の予約が取れない高齢者が、
「アスリートに接種する暇があったら、チーム
ドクターには高齢者に打って欲しい」という
気持ちを強めてもおかしくない。
最悪なのは、国民のオリンピック嫌いが強ま
るだけでなく、特別扱いされるアスリートに
批判の矛先が向きかねないことだ。
東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏
がこう言う。
「政府にしろ、JOCにしろ、情報発信が
本当に稚拙です。海外選手の不安を考慮した
ら、日本選手団の優先接種は仕方ないでしょ
う。2500人という数字も目くじらを立て
るほどじゃない。でも、一度、否定しながら、
国民に説明もなく、強行するのは最悪です。
これではアスリートが悪者になりかねない。
本当は、丸川大臣が国民に頭を下げて理解を
得るべきなのに、説明もしないのだからどう
かしています」
アスリートが悪役になる前に、五輪中止
を決めるべきだ。
【転載終了】
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開催中止の声が多い中、アスリートも
複雑な思いなんでしょうね。
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