萩生田大臣“運動会強行”発言は正気か・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■子どもの命より五輪 萩生田大臣“運動会強行”
発言は正気か
公開日:2021/05/21
子どもの命より五輪開催――。
緊急事態宣言が発令されている地域の
小中学校の運動会を巡る萩生田文科相
の発言が保護者から大ひんしゅくを
買っている。
変異株が猛威を振るう中の運動会は、
豪雨の川に遊びに行くようなもの。
専門家は科学的な判断ができていない
と指摘する。
◇ ◇ ◇
18日の会見で萩生田氏は運動会について
「直ちに中止するのではなく、工夫して
やる可能性を模索してほしい」と語った。
子どもにも感染する変異株が広がり、
最近は小中学校のクラスターが多発。
保護者は不安いっぱいで子どもを登校させ
ている。
学校の感染を警戒し自主休校する子どもも
少なくない。
西村経済再生相も
「屋外でマスクを着けていても感染が確認
される事例の報告が相次いでいる」と警戒
している。
そんな中、運動会強行とは正気の沙汰と
思えない。
ネット上では
〈親がどんなに不安で子どもを見送るか
萩生田大臣は知っていますか? 行事
なんかのぞんでいない〉
〈国民の安全なんて二の次〉など保護者の
投稿が目につく。
萩生田発言には、五輪絶対開催で
ゴリ押ししたい菅政権の方針が影響して
いるのは間違いない。
歴史家の山崎雅弘氏はツイッターで
〈「小学校の運動会は中止するのに、東京
五輪開催は強行するのか」という批判を
封じるために「じゃあ小学校の運動会も
やることにせよ」という文部科学相。
教育大臣が「子どもを守る」ことよりも
「東京五輪利権」を優先する〉
と批判している。
■専門家「科学的な判断ができてない」
中京大の大内裕和教授(教育社会学)
が言う。
「変異株の登場によって、子どもの感染
が増え、萩生田文科相はこれまで以上に
危機感を持ち、子どもの命や健康第一の
政策を進めるべきです。運動会開催は、
五輪を引き合いに出され、科学的な正常な
判断ができていないように見えます。また、
運動会など学校行事について『かけがえの
ない貴重な思い出』ともっともらしいこと
を言っていますが、学校は命がけで行く
ところではないし、あえて、緊急事態宣言
下に運動会を強行する必要性は全くありま
せん。健康あっての思い出です」
萩生田氏は「例えば秋に移すなどの試みを
してほしい」と秋延期も選択肢として示して
いるが、現場の大混乱は目に見えている。
「運動会は子どもを危険にさらすだけで
なく、現場の先生や自治体も大変です。
現場は運動会開催によるリスクを感じてい
ても、文科相がそう言うなら、何とか予定
通りの日程で開催しようと試行錯誤するで
しょう。しかし、“工夫”といっても、コロナ
の感染拡大期の対策は経験もなく容易では
ない。先生は心身ともにかなりの負担にな
るでしょう。文科相が『直ちに中止』と
ひとこと言えば、自治体や先生も『延期』
に動けます。文科相はそれだけ重い責任を
持っているのです」(大内裕和氏)
政権の方針と子どもの命とどっちが大事
なのか。
萩生田氏は胸に手を当てて考えてほしい。
【転載終了】
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森前組織委会長の「何があっても開催する」
と言う決意が足枷なっているのでしょう。
JOC委員の山口香氏が勇気あるコメントを
していましたね。
アスリート出身としては初めて反対の意思
表示です。
海外でも金メダリスト(女性)も出場しない
意思を表明していますね。
今回の変異株は、コロナ対応優等生の台湾
でも感染が拡大しているほど感染力が強い
のでしょう。
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