東京五輪中止はWHO“鶴の一声”ならあるのか?

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■東京五輪中止はWHO“鶴の一声”ならあるのか?

 格はIOCより上

 公開日:2021/06/13


 頼みの綱が「外圧」というのも情けない

話だが。


 東京五輪は7月23日の開幕まで50日を

切ったが、コロナ感染は収束せず、

ワクチン接種も当初の予定より遅れている。

「平和の祭典」を心待ちにしている国民は

少ない。


 8日に行われた参院厚生労働委員会では、

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会

の尾身茂会長が

「IOC(国際オリンピック委員会)に日本の

状況を知ってもらい、理解してもらうことが

大事」と提言。

尾身会長は3日の同委員会で

「パンデミックの中で開催することが普通で

はない」と警鐘も鳴らしていた。


 しかし、五輪を強行したい政府は馬耳東風。

壊れたスピーカーのごとく「安全安心」を

繰り返すばかり。

菅首相は7日、

「国民の命と健康を守れなければ、やらない

のは当然だ」と、初めて中止に言及した

ものの、具体的な基準は語っていない。

国内ではすでに1万3000人以上がコロナで

死亡している。

今更、「国民の命と健康を守る」といわれて

も、信頼できる国民がどれだけいるか。


 ここまでくると、「外圧」でしか五輪は中止

にできないのではないか。

尾身会長はIOCに、日本の現状や感染リスク

などに関する専門家の見解を伝えたいと

言ったが、五輪を一番やりたがっているのは

IOCだ。

日本の感染状況や検疫体制の詳細を知らせた

ところで意味はない。


■WHOは国連の機関、IOCは非営利組織


 ならば、WHO(世界保健機関)はどうか。

7日、WHOの緊急対応責任者である

マイク・ライアン氏は国際的に規模の大きい

スポーツ大会について、

「危機管理を保証できない場合、開催を再考

すべきだ」と話した。

これはサッカーの南米選手権を指して言った

ものだが、大会規模は五輪の方がはるかに

大きい。


 スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏は

「WHOが『五輪は中止すべきだ』と言えば、

IOCは即座に中止に動くでしょう」と、

こう続ける。


 「WHOは国連の機関。NPO(非営利組織)

でしかないIOCとは組織としての格が違いま

す。IOCもWHOの提言に忠実だったからこそ、

その権威が保たれてきた面もある。ただ、

WHOは今、資金難にあえいでいる。情報収集

能力に関しても疑問なので、どこまで日本の

状況を把握しているか。日本政府やIOCの主張

をうのみにしている可能性もあります。さらに、

WHOは研究者や科学者の集まりではない。

非常に政治性の強い組織です。資金援助をして

くれる大国の意向にも左右されるので、動向が

読みにくいのです」


 かくして国民の命と健康を燃料に「五輪丸」

は突き進む――。


【転載終了】

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 日本は現在第三位の経済大国ですが、

近い将来3位の座から転落すると言われて

います。

もしかしたら、五輪強行パンデミックが

トリガーになるのかも知れないですね?


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