コロナ禍の“無間地獄”・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■菅首相が招いたコロナ禍の“無間地獄”・・・
数字が証明する無能・無策ぶり
公開日:2021/07/09
8日、東京への4度目の緊急事態宣言発令
の決定後、会見に臨んだ菅首相。
コロナ禍から延々と抜け出せない「無間地獄」
を招いた責任はみじんも感じられず、
強調するのはワクチン接種の加速ばかり。
失敗の永久ループの「政治責任」から目を
そらそうと必死だった。
■記者会見でもマトモに答えず、
のらりくらり
「いつまでこんな生活がダラダラ続くのか。
国民の疲労や不信感はピークに達している」
質疑応答のトップに立った北海道新聞の
記者は、「甘い見通し」「遅い対応」
「不十分な中身」を列挙し、菅首相の政治
責任を追及した。
ところが、菅首相はマトモに答えず、
のらりくらり。
「一進一退の状況から脱して、決め手となる
のがワクチンだ」とダラダラと話し続けた。
今年に入って菅首相が東京に緊急宣言を
発令したのは1月7日、4月25日に続いて
3度目。
1月の発令から今回の期限の8月22日まで
の7カ月半、都民が「緊急宣言」も
「まん延防止等重点措置」も出ていない状況
で暮らしたのは、わずか21日間
(3月22日~4月11日)に過ぎない。
これだけ長期間、不自由と我慢を強いなが
ら、全く感染を抑え込めていない。
きのうまでの全国の感染者数は累計81万人
だが、宣言発令の1月7日以降が55万人と
68%を占める。
死者も累計1万4903人のうち、74%にあた
る1万1082人が1月7日以降だ。
菅首相の無能・無策ぶりは数字が証明して
いる。
結果が出ないのは、同じ失敗を繰り返して
いるからだ。
GoToトラベルを年末まで引っ張り、遅きに
失した1月の緊急宣言。
短期集中をうたいながら、ハンパな中身で
ズルズルと長期化。
2月末の関西3府県の前倒し解除で4月に
関西は感染爆発。
4月も6月も東京は、リバウンドの兆候が
ハッキリしていたのに、解除に踏み切り、
2度とも大きな波に見舞われた。
■失敗から何も教訓を得ない
変異株への対応も最悪だ。
すでに英国で変異株が大流行していた昨年
12月、空港検疫では英国から渡航の陽性者
が1カ月で4人から19人へと約5倍増。
英国株(アルファ株)が市中に入っている
可能性を示していたのに、変異株を発見する
検査をすぐには行わず、その後の市中感染を
許してしまった。
その苦い経験を生かすことなく、4月に
インドから渡航の陽性者が前月の8人から
80人へと10倍に増えても、再び検査対応
は後手。
国立感染研の推計によると、今や首都圏
では感染の約35%がインド株(デルタ株)
に置き換わっている。
今回も宣言を発令しながら、五輪強行と
いう矛盾した政策で失敗は濃厚だ。
さらに、コロナの季節性が感染拡大を加速
させる可能性がある。
1月、3月、8月に流行のピークを迎える
傾向が明らかになっている。
医療ガバナンス研究所の上昌広理事長
が言う。
「最近、世界的に流行が広がっていますが、
要因のひとつが、季節性によるものと考えら
れます。日本でも、これから8月にかけて感染
が拡大していく可能性があります。デルタ株
の影響を考えれば、今年の春とはケタ違いの
流行が起きてもおかしくありません。季節性の
流行変動は既知の事実ですが、政策に生かさ
れているとは思えません。例えば、季節性を
踏まえていれば、五輪の開催は夏と冬の流行
のはざまの秋に延期するなど、できたはず
です」
失敗から教訓を得ず、科学的知見も生か
さない。
菅首相の失敗と国民の“生き地獄”は無限に続き
そうだ。
【転載終了】
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五輪期間中には、デルタ株が70%くらい
になるかも知れないですね。
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