IOCバッハ会長は超VIP待遇!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■IOCバッハ会長は超VIP待遇!
海外メディアGPS追跡も及び腰、
日本は威厳ゼロ
公開日:2021/07/09
日本国中に「帰れコール」が渦巻いて
いる。
8日、国際オリンピック委員会(IOC)
のトーマス・バッハ会長が来日。
同日夜、政府らとの5者会談に臨み、
12日から東京都で緊急事態宣言が再発令
されることを受け、1都3県の会場で
無観客開催とすることが決まった。
それにしても「ぼったくり男爵」に
対する国民の怒りは爆発寸前だ。
5者会談の冒頭、この期に及んで
「緊急事態宣言はどういうものか。五輪
にどのような影響を与えるのか説明いた
だきたい」と高圧的に迫ったバッハ会長
は来日直前、国連人権理事会でビデオ
メッセージを発表。
「アスリートたちは平和と連帯の強い
メッセージを世界に発信する」と強調
した上で、「五輪は中立を保つ必要が
ある」と、大会への政治的介入を排除
する意向を示した。
スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏
は「欺瞞と言うしかない」と、こう続け
る。
■日本国民は眼中ナシ
「平和と連帯を重視する人間は緊急事態
宣言が出るタイミングで来日しない。IOC
は利権まみれで金儲けのことしか考えてい
ない。何の根拠もない日本政府の『安心
安全』に乗って五輪を強行する。バッハ
会長はノーベル平和賞を取りたいようだが、
ならば人間の生命と尊厳を尊重して中止に
すると言うべき。日本国民がコロナで苦し
んでいることなんて、全く眼中にないので
す」
そんなバッハ会長を日本はVIP待遇で迎え
入れた。
超高級ホテルを用意し、「平和活動」を
アピールしたいがために要望している広島
の訪問もアテンドするというが、ふざける
にも程がある。
国民には酒を出すな、飲むな、遠出するな
といくつもの縛りをかけ、先日は五輪以上
のコロナ対策をしていたという音楽フェス
も中止に追い込まれた。
一方のバッハ会長やIOC役員らの五輪貴族
は超のつく特別扱いである。
さらに、大会期間中には、五輪関係者の
他に約3万人といわれる海外メディアが
大挙して来る。
日本のコロナ対策において重大な懸案事項と
なっているこの海外メディアへの行動規制
についても、日本は尻込みしつつある。
■海外メディア関係者は野放しになる可能性
当初、組織委の橋本会長は入国後の14日間
の隔離期間中に関して、
「GPSなどにより厳格に行動管理する」と
話し、違反者には国外退去も辞さないとして
いた。
しかし、ベルギーに本部がある
国際ジャーナリスト連盟(IFJ)がこれを
問題視する声明を発表すると、
ニューヨーク・タイムズなど12の米メディア
も組織委に対し、「報道の自由を侵害する」
「外出、取材制限は感染拡大防止に必要な
範囲を超えている」などと抗議文を送りつけ
る事態となった。
そこで日刊ゲンダイは組織委に、米メディア
の抗議についての見解を尋ねたところ、
「取材の自由については尊重し、コロナ禍の
状況に鑑み、ご不便をおかけするが、可能な
限り円滑に大会に関係する取材が行えるよう
にする所存である。他方、現下のコロナ情勢
に鑑みれば、非常に厳しい措置が必要であり、
すべての参加者と日本居住者のために重要な
ことと考えている」としながら、GPSでの
行動追跡については「GPS情報については、
モニタリングするものではなく、本人が保有
するスマートフォン端末に記録してもらい、
必要な際に本人の同意を得て提示を求めるも
のである」と回答。
米メディアに理解を求める返書を送ったと
いう。
つまり、組織委がメディアの人間を常時
監視するわけではないということ。
宿泊先などに携帯を置いてコッソリと街へ
繰り出す不届き者が現れても、それを阻止
する手だてがなく、野放しになる可能性が
ある。
「報道の自由は大事な問題だが、海外
メディアの中には『組織委が指定した宿泊
施設は、予算の数倍で負担が大きい』とか、
『高い金を払って取材に来ているのに規制
されたら困る』といったわがままと受け
取られても仕方がない意見もある。しかも
来日から14日間の行動規制中においても、
取材内容次第では競技会場など決められた
場所以外での取材が許可されるとの話も
あります」(放送関係者)
海外メディアを巡ってはすでに、
メインプレスセンターと都心を結ぶ
「ゆりかもめ」を使って買い物をしている
者がいるとの目撃談が国会で話題になった。
写真週刊誌の「FLASH」は五輪関係者が
選手村近くのビアガーデンで酒盛りをして
いる写真を掲載。
今後もやりたい放題の連中は必ず出てくる
だろう。
■外圧でしか変われない
スポーツファンの吉川潮氏(作家)は言う。
「彼らは報道の自由ではなく、行動の自由が
欲しいのでしょう。特に、欧米の民主主義国家
の報道関係者は個人の自由が尊重され、政府に
干渉されることを嫌う。ホテルに缶詰めにされ
て面白いはずがない。取材と称して吉原や
歌舞伎町あたりに繰り出したいはず。俺たち
だって遊ぶ権利はある、というのがホンネでは
ないか。それに組織委などは及び腰になって
いる」
秋の衆院選のために五輪を政治利用したい
政府・自民党は、国民そっちのけでIOCや
海外メディアにヘーコラするばかりだ。
作曲家の三枝成彰氏は、日刊ゲンダイコラム
「中高年革命」で「日本人は外圧でしか変わ
れないのか」と題し、太平洋戦争の敗北の
責任は「政府のみならず、“空気”に支配され
た国民とそれを扇動したマスコミにもあると
思う」とした上で、こう記している。
「そこからさらに76年が経過した現在――。
日本はIOCという新たな外圧によって、オリン
ピックを開催せざるを得ない状況に追い込ま
れている。(中略)巨大な利権で動くIOCに
屈し、国の進む道を望まぬ方向に変えさせら
れようとしているのだ」
日本は諸外国からなめられる一方だ。
【転載終了】
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IOCのバッハ会長が来日し、ツイッター
で“#バッハ帰れ“がトレンド入り!したよ
うです。
IOC会長がこれほど敵視されたのは、
五輪開催史上初めてのことでしょうね。
開催国に対して上から目線の幹部発言
が日本国民の不快感をかったのでしょう。
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