五輪組織委の元職員が証言!
LITERA
【転載開始】
■五輪組織委の元職員が証言!
IOCのラウンジ以外にも贅沢三昧のVIPルーム、
電通など広告代理店は物品購入でも15%を上乗せ
2021.07.13
緊急事態宣言下での東京五輪開幕まで、
あと10日。
バブル方式の破綻などデタラメなコロナ
感染防止対策の実態が次々と明らかに
なっているが、もうひとつ忘れてはなら
ないのは、東京五輪の金の問題だ。
そもそも、東京五輪の招致時には
「コンパクト五輪」
「世界一お金がかからない五輪」
などと喧伝し、大会経費は7300億円とし
ていたにもかかわらず、2019年末の段階
で1兆3500億円、新型コロナによる延期
で1兆6440億円と、完全に倍増。
さらに関連経費をくわえると、大会経費
は3兆円を超える。
そして、この膨れ上がった大会経費の赤字
の尻拭いを背負わされるのは国民だ。
しかも、その大会経費は、不正と言って
もいいような金の使われ方がされている。
10日放送の『報道特集』(TBS)でも、
東京オリンピック・パラリンピック競技
大会組織委員会の元職員が、国際スポーツ
団体のためのありえない無駄遣いと、
大手広告代理店の新たなピンハネが横行し
ていることを告発した。
まず、組織委の元職員が証言したのが、
国際競技連盟の専用ラウンジ「IFラウンジ」
の問題だった。
五輪では、各競技会場に
「オリンピックファミリーラウンジ」と
いうIOC委員らのためのVIP用ラウンジが
設置され、ここでIOC委員らがワインや
シャンパンを片手に観戦するのが慣例に
なっている。
そして、東京五輪では
「オリンピックファミリーラウンジ」の
家具や什器、備品の調達にかんする競争
入札が1億413万2116円で落札されてい
たことがすでに明らかになっている。
しかし、じつは東京五輪の競技会場には
「オリンピックファミリーラウンジ」とは
別にもうひとつ、「IFラウンジ」なる
VIPルームが設置されている。
IFというのは、各国の競技団体を統括する
国際競技連盟の略称。
「IFラウンジ」は国際競技連盟の関係者を
接待するための部屋なのだが、これが
贅沢三昧だというのだ。
■「オリンピックファミリーラウンジ」
とは別に、国際競技連盟用「IFラウンジ」
で贅沢三昧
国際競技連盟のための「IFラウンジ」に
ついて、組織委の元職員は番組でこう告発
していた。
「『お酒はこうだ』『食事はこうだ』といろ
いろと言われるわけなんですけども、(IF側が)
言ったものがすべて購入される。しかもそれが
非常にハイスペックで。たかだか1時間、2時間
しかいない部屋に、非常に高価な調度品がその
ためだけに準備されて、お茶を淹れる専属の人
がついて」
じつはこの「IFラウンジ」、2017年には
「オリンピックファミリーラウンジ」と合体
するという提案も出ていた。
しかも、昨年9月に組織委とIOCが大会の簡素化
について合意したなかには、
この「IFラウンジの簡素化」も挙げられていた。
にもかかわらず、組織委作成の資料
(「飲食提供に係る基本戦略とは」)を見ると、
競技会場には「IFラウンジ」と
「オリンピックファミリーラウンジ」がそれぞれ
設置されることが書かれており、さらには「簡素」
とは程遠い豪華な調度品が揃えられていたのだ。
そして、専属のお茶を淹れる係まで……。
スポーツ大会を社交界か何かと勘違いしていると
しか思えない。
組織委がIOCへの言いなりに金を出しまくって
いる事実については、再三、指摘されてきたが、
オリンピックでやりたい放題な団体は、IOCだけ
ではなかったのだ。
実際、IFは競技で使う物品についても自分たち
の利権にしており、それがオリンピックの経費が
膨大に膨らむ原因になっているという。
組織委元職員は、競技に使う物品をどのメーカー
から購入するかはIFの意向が絶対であるとした
うえで、日本で購入すれば1000万円程度で済む
物品を、IFから「絶対この会社を使え」とドイツ
の会社を指定されたと証言。
輸送費や関税などで倍の金額がかかったとし、
こう述べた。
「こういうことをやっているから、どんどん
オリンピックの経費ってかさんでいくんだな、
というのが私はわかりました」
しかし、組織委元職員が告発したのは、利権を
むさぼる五輪貴族らのわがままのための無駄遣い
だけではなかった。
国内で、五輪の利権を牛耳る広告代理店などが
なんと、物品購入の際にも自分たちのピンハネ分
を上乗せしていたことを暴露したのだ。
■運営の業務委託だけでなく、物品の購入にも
広告代理店が15%の取り分を上乗せ
電通をはじめとする広告代理店などが組織委
から委託されている大会会場の運営業務を
「中抜き」している問題は、これまでもしばしば
指摘されてきた。
たとえば、予算規模がもっとも大きい
オリンピックスタジアムでは運営業務の委託先
に約35億円が支払われるというが、電通など
の元請け業者は実際は何もやらず下請け会社に
再委託するだけ。
にもかかわらず、「管理費」という名目で10%
を中抜きしている。
つまり、業務は下請けに再委託するだけだと
いうのに、3億5000万円あまりが広告代理店
などに渡る計算だ。
だが、「管理費」という名のぼったくりは、
大会会場の運営業務だけのものではなかった。
この日の『報道特集』で証言をおこなった
組織委元職員によると、会場とは別に設置され
る仮設施設や、大会で使用される物品などにも
「管理費」が上乗せされている、というのだ。
「(物品購入にも)一般管理費がつくので、
15%ぐらいが広告代理店の利益として見積書
に出てくるものなんですけど。下請けの会社
の方にコンタクトして『これっていくらぐら
いなんですかね?』という話を訊くと、当然
(下請けは)『言えません』と」
「(広告代理店が組織委に請求している金額
を下請けに伝えたところ)『え、そんなにで
すか?』と言うようなことが多々ありますね」
(組織委元職員)
つまり、1000万円の物品購入がおこなわれ
た場合、代金とは別になんと150万円もの金額
が加算され、それが電通などの利益になって
いるというのだ。
もはや滅茶苦茶としか言いようがないだろう。
さらに、会場運営費用に詳しい別の
組織委元職員は、費用が膨らむ要因として、
組織委から業務委託された電通などの
広告代理店などが業務を下請けに再委託し、
さらにその下請けも再々委託に出す構造が
あると証言。
再委託によって中抜きが繰り返され、費用が
膨れ上がる。
つまり、東京五輪の大会経費が膨れ上がった
大きな原因のひとつは、やはり電通による
中抜きが問題となった「持続化給付金」の
業務委託問題と同じ構造によるものだという
ことだ。
IOCのトーマス・バッハ会長は
「ぼったくり男爵」と呼ばれているが、
ぼったくりを繰り広げているのは業務委託先
の電通などや東京五輪の人材派遣を担う
パソナグループも同じ。
ようするに、本来は1円でも多く困窮する人
に振り分けられるべきコロナ支援金の
事務業務で焼け太りした挙げ句、東京五輪
でもそうしたごく一部の利害関係者が丸儲け
し、大会費用は膨れ上がってしまったのだ。
そして、その赤字を埋めるために公金が支出
されるのである。
東京五輪の開催によって命と安全が危険
に晒されるだけではなく、公金の負担まで
強いられる国民。
こんな状況で「盛り上がれ」と言うほうが
どうかしているだろう。
(編集部)
【転載終了】
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この件は、何回か触れていますが、
オワコン企業が延命装置を付けて
足掻いている様な感じを受けますね。
そこに、税金を投入中抜きさせて
いるという構図ですか。
癒着もそこまできてるんですね。
政・財・官揃って三流化してきて
いるのでしょう、日本は。
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