五輪ホスト国が割に合わない本当の理由・・・
海外メディアの目・耳・口
【転載開始】
■五輪ホスト国が割に合わない本当の理由・・・
1960年以降はすべて赤字
公開日:2021/07/29
東京五輪の予算は、当初から想像もでき
ないほど膨れ上がったが、これは東京だけ
の現象ではないらしい。
ある研究機関の調査によると、1960年以降
の五輪はすべて赤字、平均172%もの
予算超過になっているという。
それでいて経済効果はほとんどないか、
あったとしても開幕前に試算された規模の
ほんのわずかに過ぎないとの研究結果もあ
る――。
「通常時でさえ五輪のホストになっても
元は取れない」との見出しで、こんな趣旨
の記事を掲載したのが26日付
米紙「ニューヨーク・タイムズ」(電子版)
だ。
五輪経済に明るいスミス・カレッジの
アンドリュー・ジンバリスト教授の発言の
いくつかを列挙してみた。
「(予算を大幅にオーバーするのは)当初
の予算に入っていない金額が多いから。東京
の場合、国立競技場、選手村、メディアセン
ターの建設費、輸送、通信、おもてなしに
必要なインフラ建設費も入ってなかった。
五輪のために建てられたインフラは、五輪後
に“白い虚像”になるだろう。これまでなかっ
たということは、必要なかったということだ
から」
「IOCは誘致計画書におもてなし支出を
含めることを求めている。1万1000人を
超すアスリート、コーチ、トレーナーの
宿泊や食事、ヘルスケアなどの費用はすべ
て開催地が負担、おもてなし予算には
バッハ会長やコーツ副会長、その他の
IOC幹部が豪華ホテルに宿泊し豪勢な食事
をする費用も含まれる」
「(それでも立候補都市がある)主な理由
は建設業界などに落ちる利権だ。そこに群が
る列には投資家らもつらなる。彼らはコンサ
ルティング会社などを使って経済効果を試算
するが、そこで使われる数字は嘘っぱちで、
非現実的な見通しが立てられてしまう」
「(22年の北京冬季五輪は)とてつもなく
クレージーなことをやっている。会場のうち
2つは北京から遠く離れたゴビ砂漠に近い
乾燥地帯にある。そこに人工雪を降らせるた
めの水の輸送に、とてつもないカネをかけて
いるし、これは予算案には載っていない。
スキーとは無縁の地にスキーを持っていくた
めに、こんなカネをかけるのはバカげている
以上にバカげた考えだ」
「205カ国のアスリートが一堂に会し、フィ
ールドで競い合うことには共鳴する。ただ、
それで? あまりに高くつき過ぎないか?」
菅首相は「アスリートの活躍は若者や子供
たちに夢と希望、感動と勇気を与える」と話し
ているが、その代償はあまりに大きい。
(米紙コラムニスト、ビリー・デービス)
【転載終了】
*************************
今回の東京大会でいえば、代償を払う
のは都民と国民です。
そういう情報のない国民が6割もいれ
ば、招致をしてもなにもわからないまま、
予算が膨らんでいきます。
東京大会でいえば、7500億円が3兆円弱
まで膨らんでいきます。
都は、コロナ禍で予算がないので、
とどのつまり、国民の税金で穴埋めする
しかありません。
五輪中止で1.8兆円の損失という数字が
先走り、強行開催での損失は3~6兆円との
試算の報道はあまりありませんね。
マスコミも共犯と言うことです。
赤字が分かっていてなぜ招致するのか?
当然、財界を含めた利権だからでしょうね。
次の記事で、都民、国民の負担額につい
て記事を書きます。
0コメント