都の重症者数「第3波超え」・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■都の重症者数「第3波超え」・・・“自宅放置”でも

 病床増えずコロナ死急増いよいよ秒読み

 公開日:2021/08/11


 たった2週間で楽観論は破綻した。

新型コロナウイルスの第5波について、

7月末には重症化リスクの高い高齢者の

感染激減を理由に

「第3波とは状況が違う」と強調していた

東京都。

10日、都独自基準の重症者数は176人

に達し、第3波の160人(1月20日)

を超え、過去最多を更新した。

重症病床使用率も44.8%(176床/392床)

と、危険水域の50%に迫っている。


 西武学園医学技術専門学校東京校校長

の中原英臣氏(感染症学)が言う。

「第5波の重症者の中心である40~50代は

高齢者よりも治療期間が短く、退院も早い

ケースが多い。だから、重症者数は少なく、

都が『第3波とは違う』と説明していた

2週間前は80人程度で第3波のピークの

半分程度だった。しかし、その後の感染

急拡大を受け、右肩上がりで急増している。

退院者をはるかに上回る勢いで新たな重症者

が増えているということです」


 国や都は「自宅療養中心」にカジを切り、

中等症以下の病床の「空き」を確保しようと

しているが、“自宅放置”はむしろ重症者を

増やすだけ。

重症病床に余裕が出ないのも当然で、

すでに治療をタイムリーに受けられない

異常事態が生じている。


■自宅で急変50代男性120医療機関受け

 入れず


 NHKによると、都内の50代男性は8月

上旬、発熱の症状が出て陽性と判明。

自宅療養していたが、2日後に呼吸状態が

悪くなるなど重症化し、救急搬送された。


 ところが、約120もの医療機関に受け

入れを断られ、最終的に文京区の病院に

入院した時には搬送開始から5時間以上

経過していたという。


 第3波や第4波では全国の1日の死者数

が連日、100人を超える深刻な事態が生じ

た。

現在は10~20人と少ないように見えるが、

この先はそうもいかない。


 「第5波では体力のある50代以下に適時・

適切な治療が行えていたから、死者数は少な

く抑えられていました。しかし、重症化して

すぐに入れる病床が不足すれば、救える命も

救えなくなる。せっかく、死亡リスクの高い

高齢者のワクチン接種が進み、いったんは

死者数を抑えられる状況になったのです。

それなのに、効果のない緊急事態宣言や五輪

開催などで医療提供が追いつかない水準にま

で感染拡大を許してしまった。政府の責任は

重大です」(中原英臣氏)


 重症者の次は死者の急増を見ることになる

のか。


【転載終了】

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 今の東京の状況を鑑みれば、懸念は

現実のものになる可能性は高そうです


 政府の責任ばかりではなく、五輪中止

の権限は開催地の都にあると言われて

いますが、そうなると都にも責任はある

でしょう。


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