東京都が「積極的疫学調査」縮小!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■東京都が「積極的疫学調査」縮小!
「隠れ陽性」と「死後コロナ判明」の
激増を専門家が強く危惧
公開日:2021/08/17
東京都は濃厚接触者や感染経路を詳し
く調べる「積極的疫学調査」を縮小する
方針を各保健所に通知した(10日付)。
重症化リスクの高い高齢者施設や医療
機関の調査を優先させる。
保健所の負担が軽減される半面、陽性者
の発見はおろそかになる。
この先、
「隠れ陽性」と「死後のコロナ判明」が
激増する恐れがある。
◇ ◇ ◇
新型コロナウイルスの感染拡大を止め
るには、陽性者の行動歴をさかのぼり、
濃厚接触者を特定するのが必須だ。
積極的疫学調査を縮小すれば、
隠れ陽性者が野放しになり、際限なく
感染が広がるリスクが高まる。
一方、表向きの数値は改善する。
追わなければ、新規感染者数は積み上が
らないからだ。
例えば、感染拡大が深刻な川崎市では
保健所業務が逼迫し、濃厚接触者を追い
切れていない。
「保健所業務が追い付かず、区によって
は同居家族の濃厚接触者もPCR検査をでき
ない場合があります。しっかり検査をでき
ていれば、感染者数は増え、陽性率も上が
るでしょう」(川崎市感染症対策課)
同居家族は典型的な濃厚接触者だ。
感染力の強いデルタ株(インド株)の登場
以降、同居家族が「陽性」になる確率は
大幅に高まっている。
ところが、川崎のようにPCR検査が実施さ
れなければ、同居家族は陽性者にはなり
得ず、市が発表する新規感染者数には
カウントされないのである。
療養者数も増えず、自宅療養者数の増加や
入院率の悪化にも“歯止め”がかかったよう
に見えるのだ。
■新規感染者数などの数値改善は
“見せかけの減少”に
都の調査縮小も見た目の“数値改善”の効果
がありそうだ。
西武学園医学技術専門学校東京校校長
の中原英臣氏(感染症学)が言う。
「積極的疫学調査の縮小により、一見、新規
感染者数などの数値が改善されたように見え
ても、水面下で感染拡大は進行します。検査
を受けられなかった潜在陽性者に対する治療
もできなくなり、死後、コロナの陽性が判明
するケースが増えてもおかしくありません」
都は今年1月の第3波で保健所業務が逼迫
し、1月22日から「調査縮小」に踏み切った。
この時は新規感染者数のピークは過ぎ、
減少傾向に転じていた。
第5波はいつピークアウトするのか分から
ない。
調査縮小により、数値と実態がかけ離れれ
ば、第5波の全貌も把握できなくなる。
「検査余力はあるはずです。小池知事は調査
縮小ではなく、検査拡充を行い、実態を直視
すべきです。調査縮小では、後々、大きなツケ
が都民に回ってくるだけです」(中原英臣氏)
都は1日あたりのPCR等の検査能力を通常時
7万件、最大稼働時9万7000件確保しているが、
足元の検査数は1万~1万5000人程度にとど
まっている。
小池知事は16日、
「縮小ではない。効率を上げるという意味だ」
と言い繕った。
トリックに引っかかってはならない。
【転載終了】
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感性経路を調査して、接触者をピックアップ
しないと、感染者走らないまま幹線を拡大して
しまいます。
一番は、PCR検査で潜在的陽性者を見つける
事なのですが。
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