「野戦病院」設置に東京都まだグズグズ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■「野戦病院」設置に東京都まだグズグズ・・・
転用最適候補は“閑古鳥”が泣いていた
公開日:2021/09/03
<野戦病院を作らなければ乗り切れない>
8月15日、自身のフェイスブックでこう
訴えていたのは、東京都医師会長の
尾崎治夫氏だった。
新型コロナウイルスの感染状況は、
新規感染者数こそ減少傾向にあるものの、
依然として医療体制は危機的状況で、
野戦病院の設置は待ったなしの状況だ。
大阪府は目下、1000床を備えた野戦病院
を大阪市内につくる予定で、福井県も
福井市内の体育館に約100床の臨時施設を
開設する。
ところが、重症者病床の使用率が100%
(8月31日時点)と危機的状況にある東京都
の動きは遅い。
東京パラリンピック閉幕後に競技会場を
野戦病院に転用するなどと報じられている
が、あまりに遅すぎるだろう。
だが、今、都内では野戦病院に
「うってつけ」とささやかれる“最適地”が
無駄遣いされているのだ。
江東区にある東京ビッグサイトの
「青海展示棟」である。
同展示棟は、天井高10メートル超の2つの
ホールが通路で連結する形の建物。
総面積は約2万平方メートルある。
ガランとした殺風景な空間は、
ふだんは展示会場として利用されていて、
先月24日のパラリンピック開幕から、
オリパラ競技を無料体験できる
「2020ファンアリーナ」という催しが開催
されている。
ある大会関係者がこう言う。
「新型コロナの感染拡大がなければ、競技の
疑似体験コーナーのほか、五輪パートナー
企業の展示ブース、グッズ販売店、フード
コートなどが並んでいる予定でした。ところ
が、感染拡大によって、パートナー企業は
撤退を余儀なくされ、フードコートも中止
に追い込まれました。結局、だだっ広い空間
に疑似体験コーナーがポツポツと点在する
だけの施設となり、関係者の間では『無駄だ
よなぁ』と噂になっています」
■都はいまだに
「設置するか否かを含めて検討段階」
この話を聞いた日刊ゲンダイ記者が早速、
取材すると、確かに現地は閑古鳥が鳴いてい
る状態だった。
陸上やフェンシング、車いすテニスなどの
疑似体験コーナーは計十数人のスタッフが
付いていたが、体験している客はまばら。
陸上体験コーナーのインストラクターらし
きスタッフが、親子連れに向かって
「よーい、スタート!」と叫ぶ威勢のいい
掛け声が室内全体に虚しく響くなど、
華やかなオリパラの雰囲気とは対照的で、
場末感が漂っていた。
ただ、この日の最高気温が35度を超える
猛暑日だったにもかかわらず、展示棟内は
ひんやりと涼しかった。
複数の搬入出シャッターもあり、空調が効い
て換気もバッチリだった。
オリパラ自体が無観客開催なのだから、
いっそ「ファンアリーナ」も中止し、
野戦病院に転用した方が都民のためになる
だろう。
これだけの広大な空間であれば、数百の病床
を設置することも可能だ。
設備はしっかりとしているため、患者も過ご
しやすいはずだ。
都の方針を確認すると、福祉保健局の
担当者はこう答えた。
「野戦病院を設置するか否かを含めて、
現在、検討段階です」
何とも悠長な返答ではないか。
もっとも東京五輪開幕前、選手村をコロナ
専用病院に転用する考えはないのか、
と問い合わせした日刊ゲンダイに対し、
都が「考えたこともない」と言っていたこと
を考えれば、前進したと言うべきか。
「実は、7月23日の東京五輪開会の直前、
いったんはファンアリーナは中止が決まって
いました。大会組織員会の武藤事務総長も
承諾していたのです。ところが、その後、
組織委幹部が突然、現場を視察し『もったい
ないから使った方がいい』と発言したため、
鶴の一声で急きょ、パラ期間から体験コーナ
ーだけ開くことになったのです。現場職員
はドタバタでした」(前出の大会関係者)
最後まで呪われている大会だ。
【転載終了】
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東京はもうやろうとしても遅いですね。
和歌山みたいに早めに想定して計画し、
80%程度になったら実行に移すのが理想
でしょう。
そして、組織委って空気を読めない人達
ばかり集めたんですかね?
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