食料自給率37%の日本、輸入が途絶えた場合・・・

Business Journal


【転載開始】


■食料自給率37%の日本、輸入が途絶えた

 場合の「一日の食事の献立」が衝撃的

 2021.09.29


 政府は2020年の食料自給率

(カロリーベース)が過去最低の37%で

あったと公表した。

食料自給率が減少した原因として、政府は

「米の需要が長期的に減少していること、

小麦が特に作柄が良かった前年に比べて

単収が減少したこと」を挙げている。

いずれにせよ、これで30年には食料自給率

45%に引き上げるという政府目標の達成は

困難になってきているといえる。


 日本の食料自給率の世界的な位置はどう

なのか、主要先進国で見てみると、各国の

データーが揃っている18年で比べると、

トップはカナダ266%で以下、

オーストラリア200%、

アメリカ132%、

フランス125%、

スペイン100%、

ドイツ86%、

イギリス65%、

オランダ65%、

スウェーデン63%、

イタリア60%、

スイス51%、

韓国35%で、

日本は韓国をやっと上回る37%と、

主要先進国では最下位に次ぐ位置となって

いる。

韓国はこれまで日本を上回っていたが、

米韓FTAを締結してから自給率が急速に低下

している。


 カロリーベースの食料自給率は、私たち

が食事を通じて摂取するカロリーの自給率

を意味している。

例えば、国産牛肉や国産豚肉を食べたと

しても、その牛や豚が餌としている飼料が

すべて輸入飼料に依存したとすると、

摂取カロリー自給率は0カロリーとなる。

日本の飼料自給率は25%と飼料の4分3を

輸入飼料に依存しているため、

牛肉の自給率は9%、

豚肉6%、

鶏肉8%、

鶏卵12%、

牛乳・乳製品26%となる。

これは、輸入飼料の輸入が途絶したら、

日本の畜産酪農生産は家畜に餌を与える

ことができず、たとえば牛肉生産は現状

の9%の水準になるということを意味して

いる。


 政府が2003年に発表した

「不測時の食料安全保障マニュアル」では、

日本で食料輸入が途絶した場合、私たちの

食卓がどうなるかを例示している。

生きていくために必要な1日当たりの

摂取カロリーは2020キロカロリーといわれ

ているが、食料輸入が途絶した場合、

そのカロリー量を供給する食事メニューは

次のようになっている。

・朝食:茶碗1杯のご飯、蒸しジャガイモ2個、

 糠漬け1皿

・昼食:焼き芋2本、蒸しジャガイモ1個、

 りんご4分の1個

・夕食:茶碗1杯のご飯、焼き芋1本、

 焼き魚1切れ

・その他:2日に1回1杯のうどんと味噌汁、

3日に1回2パックの納豆、6日に1回コップ1杯

の牛乳。

7日に1回1個の卵、9日に1回108グラムの食肉


 食事は、ご飯、ジャガイモ、焼き芋主体で、

食肉は9日に1回、それも108グラムしか食べ

ることができない。


■地球温暖化と農業生産


 今、政府が2003年に

「不測時の食料安全保障マニュアル」で描いた

食料輸入途絶の危機が迫っているともいえる。

それが地球温暖化による食料生産への影響で

ある。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)

は8月9日、第5次報告書以降8年ぶりに第6次

評価報告書と第1作業部会報告書の概要を公表

し、世界に大きな衝撃を与えた。


 報告書は、地球温暖化の原因を人間の影響と

断定し、これまでの予想より10年早く、

世界の気温上昇が21〜40年に1.5℃に達する

との予測を明らかにした。

また、報告書は地球温暖化の脅威の実態を新た

に明らかにした。


・もっとも暑い日、気温がもっとも上昇する

 のは一部の中緯度帯、半乾燥地域および

 南米モンスーン地域で、地球温暖化の

 約1.5〜2倍の速度になる

・熱波と干ばつの同時発生、火災の発生しや

 すい気象条件(高音、乾燥、強風)、

 複合的な洪水(極端な降雨や河川氾濫と

 高潮の組み合わせ)

・温暖化した気候では、極端な雨期又は乾期、

 並びに気象の極端現象の深刻さが増大。

 世界規模では、地球温暖化が1℃進行する

 ごとに極端な日降水量の強度が約7%上昇

 これらが世界の農業生産に深刻な打撃を与え

ることは、論を待たない。

今年、熱波でカナダとアメリカで小麦生産が

減少し、その影響で今、日本の小麦価格が

上がっている。

今後さらに深刻な影響が日本を襲うことになる

であろう。

(文=小倉正行/フリーライター)


【転載終了】

************************


 最近気になるのは、周りの田畑が宅地化

している事です。


 知り合いの御子息達は農業をやらないと

言うことで、親世代が高齢になり米作りや

畑を潰して売却するか、アパートにしてい

ます。


 世界的な食料不足は必ず来ると言われて

いますが、そのときには日本は戦中戦後の

生活になるということですかね?


 今、円安が進んで生ますが、さらに円の

価値が下がると可成り厳しいことになり

そうですね。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000