岸田内閣発足に“ご祝儀相場”ナシ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■岸田内閣発足に“ご祝儀相場”ナシ・・・
低支持率スタートに自民党マッ青
公開日:2021/10/06
「総じて5割から6割はあると思った
のに」――。
自民党議員の悲鳴が聞こえてくる。
4日に岸田文雄内閣が発足したのを受け、
報道各社が実施した世論調査で、
内閣支持率があまり伸びていないのだ。
発足時は“ご祝儀相場”で高くなるもの
だが、そうなっていない。
朝日新聞では「支持」45%、
「支持しない」20%で、政権発足時の
支持率としては、麻生内閣の48%を
下回り、小泉内閣以降、最低だった。
毎日新聞でも「支持」49%、
「不支持」40%で、麻生内閣の45%
に次ぐ低い数字だ。
共同通信では支持が55.7%、
読売新聞では56%。
5割を超えたとはいえ、6割後半から
7割台だった菅政権発足時と比べて
見劣りする。
■世論は「3A」支配にうんざり
低支持率の原因とみられるのは、
安倍元首相、麻生前財務相、甘利幹事長
の「3A」の支配が続いていること。
世論が嫌気を差している。
安倍・菅政権の路線を「転換するべき」
が69%(共同)に上り、安倍・麻生の
影響力は「マイナスになる」が59%
(毎日)。
新内閣や自民党役員の顔ぶれを見て、
生まれ変わった自民党を「実現できない」
が54%(朝日)、甘利幹事長の起用を
「評価しない」が48%(読売)。
明大教授の井田正道氏(計量政治学)
が言う。
「1年前、菅前首相には、世襲の
お坊ちゃんではなく苦労人という新し
い要素があって高支持率になりました
が、岸田首相で世襲に戻り、人事も
派閥均衡で無難な色が見えてしまった。
支持率は、3割台まで落ち込んだ菅内閣
の最後よりは上がりましたが、新内閣
へのご祝儀というより、新型コロナの
感染者が減って、緊急事態宣言が解除
された効果が大きいでしょう」
岸田首相は衆院選の投開票日を
10月31日に早め、新政権へのお祝い
ムードで選挙を乗り切ろうと考えている
のだろうが、そのシナリオは怪しく
なってきた。
むしろ、“スネ傷”の甘利が記者会見の
たびにカネの問題を蒸し返されるなど、
党のイメージは悪化するばかりだ。
5日は、自民党広島県連の幹部が官邸で
岸田首相と面会し、河井夫妻への
1億5000万円支給問題の再調査を求めた。
世論調査では、森友問題についても、
自民支持層ですら「再調査をすべき」が
52%(共同)に上った。
「9月中は自民党総裁選一色でしたが、
選挙までの1カ月弱、これからは世論の
状況も変わる」(井田正道氏)
「顔」を代えればなんとかなる、なんて
考えが甘かった。
【転載終了】
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共同通信では支持が55.7%、
読売新聞では56%というのは、
政権寄りということと、保守系
の読者が多いからでしょうかね。
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