甘利幹事長の街宣現場に元検事の郷原氏「落選運動」展開

田中龍作ジャーナル


【転載開始】


■【衆院選・神奈川13区】

 甘利幹事長の街宣現場に元検事の郷原氏

 「落選運動」展開

 2021年10月30日


 選挙の総大将が、選挙戦で首をはねられる

かもしれない。

そんな事態が神奈川13区で起きている。

自民党の甘利明幹事長と野党統一の

太ひでし候補(立憲)が接戦を繰り広げて

いるのだ。


 選挙戦最終日のきょう30日、甘利にトドメ

を刺すような動きがあった。

元検事の郷原信郎弁護士が選挙区に乗り込ん

で落選運動を展開したのである。


 郷原を落選運動に駆り立てたのは

「あっせん利得」のウヤムヤである。

URが発注する千葉県内の道路補修工事に

からんで、URと建設会社(依頼者)の間の

直接交渉に、甘利の秘書が介入し、交渉が

うまく行くように「あっせん」したのである。

見返りに甘利と秘書は多額の現金を受け

取った。


 事務所や大臣室で、現金を受け取った写真

や音声まで公開されている。

真っ黒けなのだが、安倍官邸にすっかり取り

込まれていた検察は甘利を不起訴としたので

ある。


 郷原は甘利の本拠地である大和市と

海老名市の駅前でマイクを握り

「甘利を(選挙で)通せば、神奈川13区の

皆さんが、(犯罪を)容認していることに

なる」と呼びかけた。


 「公訴権を独占する検察が起訴しなかった

だけ。犯罪がなかったわけではない」。

甘利と検察を断罪した。


 郷原が「甘利を当選させてはならない」と

呼びかけた海老名駅前では、1時間半後、

甘利が街頭演説をした。

郷原は地元の支持者に混じって甘利の演説に

耳を傾けた。

険しい表情で幾度も首を横に振った。

秋霜烈日のバッジこそなかったが。


 甘利は「チーム甘利」で日本経済が上向き

になっているかのように幻想を振りまいた。

一方で弱音も吐いた。

「今度の選挙は悪質な選挙妨害に遭っている。

だがこんなもの跳ね除けないと日本の政治が

折れる」。


 郷原に甘利演説の感想を尋ねた。

「自分がいかに権力を持っているか。いかに

政権に不可欠な人間かをアピールしただけ。

なぜ落選の危機に遭っているのか、分かって

ない。傲慢になりきっているからだ」。

権力者の犯罪を嫌というほど見てきた検事ら

しいコメントだった。


 演説を終えた直後の甘利に田中は声を掛け

た。

「元検事の郷原弁護士が『あっせん利得を

許さない』と言って、今ここに来てますよ」

と。


 甘利は鳩が豆鉄砲を食らったような顔に

なったが、平静を装って会場を後にした。

(文中敬称略)


【転載終了】

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 注目される選挙区ではありますが、

選挙の総指揮官が選挙区に張り付く

のは異例なのでは?

選挙区の有権者の良識が問われそう

です。


 落選したら、幹事長に起用した、

総裁の責任にもなりそうですね。


 菅前首相の神奈川2区も注目の選挙

区ですが、菅優位のようです。


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