コロナウイルス「死滅説」と「風邪化説」は朗報か?
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■新型コロナウイルス「死滅説」と「風邪化説」
は朗報か? 国立遺伝学研究所とNY大が指摘
公開日:2021/11/03
1日の東京の新型コロナウイルス感染者数
は9人。
1年5カ月ぶりの1桁に安堵感が広がった。
だが海外では10月下旬から感染者数と死者数
が増加に転じ、ロシアなどでは深刻な状況が
続いている。
10月28日、WHO(世界保健機関)の
テドロス事務局長は
「パンデミック収束は程遠い」と警戒を呼び
かけた。
そんな中、2つのニュースが注目されてい
る。
1つは国立遺伝学研究所などがまとめた研究
結果。
第5波が収束したのはウイルスの変異を修復
する酵素「nsp14」が変化したためで、
担当した研究者は「修復が追いつかず死滅し
たのではないか」と指摘している。
もう1つはニューヨーク大の見解で、
ウイルスが変異を起こし過ぎると感染力と
複製力が低下すると予想。
ウイルスは今後も感染拡大を繰り返し、
最終的に普通の風邪のような状態になると
推測しているのだ。
ハーバード大学院卒で近著に
「元WHO専門委員の感染症予防BOOK」
(三笠書房)がある医学博士の左門新氏
に解説してもらった。
まず「死滅説」について。
「ウイルスが変異するとき変異を修復して
元に戻す酵素が存在しますが、この酵素は
ウイルス内の遺伝子によって作られる。
この遺伝子が変化すると酵素も変異し、
その結果、酵素が本来持っていた修復能力
が働かなくなるとの理論です。その酵素が
nsp14で、修復が阻害されたためウイルス
が死滅したのではないかと研究者が推測し
ているのです」
ニューヨーク大の理論には2つの裏付け
がある。
①度重なる変異によってウイルスの毒性が
強まると、感染した人などが死に、ウイル
ス自体も一緒に死滅する(自然淘汰)
②毒性が強いと人間がワクチンなどの対策
を強化するため、毒性の弱いウイルスのみ
が生き延び風邪の状態になる(適者生存)。
こうした理由でウイルスの脅威が収まると
いうのだ。
「死滅」と「風邪化」――。
どちらも朗報だが、信じていいのか。
「遺伝学研究所が言うように、第5波収束
の原因は酵素の変化が多少関係しているとも
考えられます。ただ、それが大きな原因とは
言えず、死滅はあくまでも推測にすぎない。
普通の風邪に変化するとの見方は以前から
医師たちが指摘していること。断定はできま
せんが、新型コロナで同様の現象が起きると
も考えられます」(左門新氏)
第6波が深刻にならないよう祈りたい。
【転載終了】
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日本は世界に先駆け
「死滅」と「風邪化」であればいいですね。
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