維新「第3党」躍進のお寒い実情・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■維新「第3党」躍進のお寒い実情・・・次点にも
なれず比例復活の“ゾンビ議員”がウヨウヨ
公開日:2021/11/03
今回の衆院選で驚いたのは日本維新の会
の躍進だ。
新型コロナウイルス対策で名を広めた
大阪府知事の吉村副代表を「選挙の顔」に
据え、候補を立てた府内15選挙区は全勝。
公示前11議席から4倍近い41議席まで増や
し、第3党に躍り出たが、その実情は選挙
制度の“欠陥”に救われたようなものだ。
イケイケムードとは裏腹に、大阪以外の
小選挙区を制したのは1つだけ。
それも大阪のベッドタウン、宝塚市や伊丹市
を含む兵庫6区である。
自民を上回るトップの10議席を獲得した
比例近畿ブロックの約318万票の内訳も、
得票率42.5%と他党を圧倒した大阪の
171万5862票が半数以上を占める。
維新旋風は、なにわのパワー全開があれば
こそ。
その支えによって京都1区、兵庫1区、
奈良1区で次点にもなれず、3位に甘んじた
小選挙区候補3人が比例復活。
さらに「惜敗率」50%台で2人が当選した。
全国を見渡せば、そんな“ゾンビ議員”
がウヨウヨいる。
近畿ブロック以外で比例復活した維新候補
は15人。
うち13人が惜敗率7割未満で、選挙区で次点
になれなかった候補は9人に上る。
中でも四国ブロックで当選した吉田知代
(徳島1区)の惜敗率20.1%は歴史に残る
“珍記録”。
歴代でも3番目に低い惜敗率での当選者と
なった。
■立憲には惜敗率91.8%でも復活できな
かった候補が
立憲の「顔」がイマイチで反自民の受け皿
になれず、比例票が維新に流れたせいで、
選挙区で有権者に否定されたゾンビ議員が
大量発生とはやりきれない。
例えば沖縄3区で自民の島尻安伊子・
元沖縄北方相と激戦を演じた立憲の屋良朝博
の惜敗率は91.8%。
それでも比例復活は果たせなかった。
それが重複立候補制度の定めとはいえ、
「民意を反映しているのか」と言いたくも
なる。
「維新も大阪の候補は吟味して選んでいる
ようですが、他のエリアは『出たければどう
ぞ』のノリとしか思えない。さすがに落選し
ましたが、今度の選挙でも元秘書への暴行を
機に自民を離党した石崎徹氏を新潟1区で
公認したように誰でもオッケー。維新議員の
不祥事が相次ぐのも、さもありなんです」
(政界関係者)
今回当選した41人のうち、また何人かは
やらかすのだろうか。
【転載終了】
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文中にもあるように、小選挙区比例制
はイギリス生まれだったと思いますが、
第一党が過半数を制し安い欠陥選挙制度
として、イギリスでも改善するような
動きがあります。
極端に言えば、選挙区で野党候補、
比例は自民ということもあり得ますから。
大体、選挙区で信任されない議員が比例
で復活してしまうのもおかしなものです。
維新は、良く言えば懐が深いといえるの
でしょうが、議員として資質が問われ離党
した方まで受け入れてますからね。
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