値上げラッシュが家計直撃・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■値上げラッシュが家計直撃・・・
「モノが安い国・日本」はいよいよ
おしまい
公開日:2021/11/17
いま日本は「モノが安くて過ごしやすい」
状態だ。
寿司チェーンの「くら寿司」は、日本では
1皿110円の商品が主体だが、アメリカで
展開する「くら寿司USA」は、1皿3.15ドル
(2021年11月13日現在の為替では359円)
と3倍以上に設定されている。
「くら寿司」は値段の開きについて、
「(日本と比べて)人件費が高い」からだと
する。
同様に、うどんチェーンの「丸亀製麺」は、
日本では「かけうどん並」が320円、
アメリカのカリフォルニア店では「KAKE」
が5.75ドル(655円)と約2倍だ。
日本で「かけうどん」が600円を超えたら、
高すぎて「えっ」と感じてしまうだろうが、
アメリカでは安すぎて「えっ」と消費者は
驚きの声をあげるのだという。
マクドナルドの「ビックマック」は、
日本では390円、アメリカでは5.65ドル
(621円)だ。
アメリカのマクドナルドでは今、ドリンク
やポテトも頼んで1食1000円で済ますのは
不可能だろう。
過去20年の消費者物価指数
(モノの値段がどれぐらい上がったかを示す)
を見ると、日本はわずか2.6%だが、
アメリカは54%、中国は60%、ユーロ圏では
40%も上昇している。
日本であまりに長期間にわたって起きた
デフレによって、企業の
「価格転嫁(値上げ)するメカニズム」が
破壊されてしまったようだ。
商品・サービスの値上げができないと企業は
儲からず、賃金が上がらず、結果的に物価が
上がらない。
安い賃金で働く人が増えた結果、他国では
絶対に成り立たないような格安の
ファストフードチェーンが誕生した。
しかし、最近、家計を直撃する値上げ
ラッシュが起きている。
日本銀行が実施した
「生活意識に関するアンケート調査」
(2021年9月)によれば、
「商品やサービスを選ぶ際に特に重視すること」
は、「価格が安い」がトップの47.6%で、
機能が良い(33.7%)、アフターサービスが
充実している(13.4%)を大きく引き離す。
いかに価格に敏感がよくわかる調査結果だ。
気になるのは、「物価」に関する調査結果だ。
1年前と比べてかなり上がったと考える人は、
8.9%、少し上がったと感じる人の52.6%を
足すと、実に61.5%の人が「物価が上がった」
と感じているのだ。
さらに、今年10月、農水省は製粉会社への
小麦売価を20%近く値上げした。
これにより、「山崎製パン」は食パンの
「ロイヤルブレッド」や「超芳醇」
「ふんわり食パン」などで平均9.0%、
菓子パンの
「高級つぶあん」「ナイススティック」など
で平均6.8%それぞれ値上げする。
欧州で問題になっている天然ガスの高騰で、
ガソリン代は冬の到来で今後さらに高くなる
可能性は高い。
牛丼チェーンの「松屋」も牛丼並を320円
から380円へと値上げした。
「吉野家」もその動きに追随。
100円ショップでは、300円、500円の
価格帯の商品が今後ますます増えていく
だろう。
「安くて過ごしやすい天国・日本」は
いよいよ終わり、
「給料は上がらないが物価だけ高くなる地獄」
の門が開かれつつある。
【転載終了】
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日本の値上げは、物量ですね。
いわゆる「隠れ値上げ」です。
主婦層は、スーパーに行って、
「なんか量が減った?」と感じる
ことが増えていると思います。
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