IOCバッハ会長と“渦中”の張高麗元副首相は仲良し
アナタの疑問に日刊ゲンダイが答える
【転載開始】
■彭帥さん問題どうなる?
IOCバッハ会長と“渦中”の張高麗元副首相
は仲良し
公開日:2021/11/29
中国の女子プロテニス選手の彭帥さん
(35)が「チャイナ7」といわれる
中国共産党の最高権力者の1人だった
張高麗元副首相(75)から
「性的暴行を受け、不倫関係にあった」
と自身のアカウントで
中国版ツイッター・ウェイボーに投稿
した後、所在不明になっている問題。
来年2月に北京五輪開催を控える中国政府
は事態の火消しに躍起で、疑惑は深まる
一方。
米国や欧州など国際社会による
五輪ボイコットも現実味を帯びてきた。
あらためて、この問題のギモンをまとめ
た。
①そもそも「チャイナ7」とは?
全国に約9500万人以上の党員を持つ
中国共産党。
そのトップに君臨する総書記をはじめ
とする7人の政治局常務委員のことだ。
序列1位は「紅い皇帝」とも呼ばれる
国家主席の習近平・総書記(68)。
ほかに首相や中国の国会にあたる
全国人民代表大会常務委員長などがい
る。
②「カンフー・パンダ」と「くまのプーさん」
の意味は?
中国国際テレビ局CGTNの編集者・
沈詩偉氏とタブロイド紙「環球時報」の
編集長・胡錫進氏がそれぞれツイッター
に投稿した彭帥さんの自撮り写真。
そこにはパンダのぬいぐるみを手にした
彭帥さんの背景にアニメのキャラクター
の「くまのプーさん」が写り込んでいた。
中国では「パンダ」は公安部の政治安全
保衛局、「プーさん」は習近平国家主席を
指す隠語であることから、公安機関に軟禁
されている彭帥さんが外部に何らかの
メッセージを伝えようとしている」との
憶測や、逆に「彭帥さんは自由の身で検閲
などしていないという当局の情報戦略」と
いう見方も出ている。
③彭帥さんの写真や動画を「公開」して
いる「CGTN」「環球時報」とは、
どんなメディアなのか?
パンダとプーさんが写っていた彭帥さん
の自撮り写真をはじめ、彭帥さんが北京の
有名レストランでコーチや友人たちと食事
したとされる動画、北京で開かれたとされ
るテニスイベントの様子などは、
CGTN編集者や環球時報編集長を名乗る
人物が英語でツイッターに投稿している。
その「CGTN」は、国営テレビ局
「中国中央電視台」が運営する多言語に
よる国際ニュースチャンネル
「中国グローバルテレビネットワーク」
の略称。
「環球時報」は、1993年に創刊された
中国共産党の機関紙「人民日報」傘下
のタブロイド紙。
アメリカ国務省は、同紙を独立した
報道機関ではなく、中国共産党の
宣伝・諜報機関と認定している。
ちなみに彭帥さんの問題は、中国国内
では全く報道されていない。
中国で米CNNテレビやNHK海外放送の
ニュース番組で彭帥さんをめぐる動向を
伝えようとすると、突然放送が遮断され
る事態がしばしば起きている。
④IOC(国際オリンピック委員会)の
バッハ会長と張高麗氏の関係は?
バッハ会長は2013年の就任後、真っ先
に中国を訪問するなど、もともと中国寄り
の姿勢が鮮明だった。
一方、張高麗氏は2013年から2018年まで
副首相を務め、その間、北京2022冬期五輪
の誘致に中心的な役割を果たし、五輪開催
を実現させた。
中国がIOCとの関係を強化する中で、
張氏はバッハ会長と昵懇の仲となった。
2016年に北京を訪問したバッハ会長が
共産党の建物で張氏と会談し、
ガッチリと握手する写真がネットで拡散
されている。
バッハ会長と中国政府及び張氏との
親密な関係を考えれば、中国政府による
「情報工作」との声が出ている彭帥さん
とのテレビ会談にバッハ会長が応じたの
も当然といえる。
「ぼったくり男爵」といわれるバッハ会長
にとっては、1人のテニス選手の人権より
も、巨額のチャイナマネーの方が大切な
ようだ。
国際人権団体の
アムネスティ・インターナショナルで中国
を担当する研究員アルカン・アカド氏は
「IOCは危険水域に突入している。人権
侵害のいかなる隠ぺい工作にも参加しな
いよう、細心の注意を払う必要がある」
と警告している。
【転載終了】
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中国の民主化は遠い道のりなりそう
ですね。
先進国の仲間入りも遅れるでしょう。
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