安倍政権の終幕が見えてきた!?
週プレNEWS
【転載開始】
■安倍政権の終幕が見えてきた!
「記憶にない」を連発した官僚たちが計算していること
衆院予算委の閉会中審査で政府側官僚が
連発した「記憶にない」という答弁。
その理由について、『週刊プレイボーイ』で
コラム「古賀政経塾!!」を連載中の
経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏は、
「官僚たちは『最後には必ず帳尻が合う』
と確信している」と指摘する。
* * *
記憶にありません――。
加計学園の獣医学部新設計画をめぐり、
7月24、25日に開かれた衆参予算委員会の
閉会中審査。
その席上で、参考人として出席した政府側の
官僚から連発されたフレーズである。
官僚は秀才ぞろいで、記憶力は抜群なはず。
1、2年前のことを覚えていないなんて、誰が
信じるのか。
なのに、臆面もなく「記憶にない」というフレーズ
を繰り返す。
一体、何を考えているのか?
そう怪訝(けげん)に思った人は多かったはず。
私もかつては官僚だった。
その心理はだいたい想像がつく。
官僚が世間の袋叩きに遭っても、「記憶にない」
と答弁するのは「最後には必ず帳尻が合う」と
確信しているからだ。
「帳尻」とは官僚個人の出世、そしてその官僚が
属する組織の防衛である。
例えば、2015年4月に官邸で愛媛県今治市の
課長らと面会したとされる柳瀬唯夫(やなせ・ただお)
経産省審議官(当時は首相秘書官)は、24日の
衆院予算委員会で7回も「記憶がない」と口にした。
国家戦略特区の担当は内閣府だ。
内閣府と関係のない首相秘書官がわざわざ今治市の、
それも課長クラスと会うのは異例中の異例である。
とはいえ、それを認めると、この面会がバリバリの
安倍首相直轄(ちょっかつ)の政治案件で、
まさに「加計学園ありきの獣医学部新設」だったことが
バレてしまう。
だから、「記憶にない」というフレーズで切り抜けようと
したのだろう。
実は柳瀬氏は私の経産省時代の後輩である。
84年の入省で、ふたつ上には「官邸のラスプーチン」
と呼ばれる今井尚哉(たかや)首相政務秘書官がいる。
そして、柳瀬氏は先輩の今井氏に頭が上がらない。
柳瀬氏が今治市職員と異例の面会をしたのは、
おそらく安倍首相の意向を受けた今井秘書官から
指示されてのことだったのではないか?
現経産省のトップである嶋田隆事務次官は82年入省。
84年入省の柳瀬氏には次期事務次官の目が残っている。
支持率が急落したとはいえ、来年秋の自民党総裁選まで
安倍政権が続く可能性は十分ある。
今井秘書官に嫌われれば、来夏の人事に官邸が介入し、
柳瀬氏の次官昇格の夢が断たれるかもしれない。
だからこそ、柳瀬氏は「記憶にない」を連発した。
ここで忠誠心を示して安倍政権を守れば、最後には
官邸が自分を次官にしてくれる。
さらには出身省である経産省を優遇してくれる――
そう確信して。
事実、森友学園スキャンダルで国有地ディスカウント交渉
の記録はないと突っぱね、安倍政権を守った財務省の
佐川宣寿(のぶひさ)理財局長は、今夏の人事で国税庁長官
に出世している。
ただ、その確信が崩れ、「帳尻」が合わないとわかると、
官僚機構は途端に牙をむく。文科省、陸自がその好例だろう。
加計学園の認可問題、そしてPKO日報の隠蔽(いんぺい)
問題で、安倍政権はその責任を文科省、陸自に押しつけよう
とした。
すると、両組織から政権に不利な内部文書や証言のリークが
相次いだ。
自分だけが悪者にされるのではたまらない、これでは
「帳尻」が合わないじゃないかと、官僚たちが反乱の挙に
出たのだ。
しかし、「安倍一強」が崩れた今、安倍政権がこれまで
どおり、官僚組織の期待する「帳尻」合わせを続けること
は難しい。
安倍政権の終幕がいよいよ見えてきた。
古賀茂明(こが・しげあき)
【転載終了】
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カギを握るのは、小池新党でしょうね。
小池氏のバックは別ルートなので、
某国がルート変更した可能性がありそうです。
そのため、森友で証拠が次々と出てきてしまいます。
火消しは無理なのかも?
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