もはや「大卒」に価値は無い。

MONEY VOICE


【転載開始】


■もはや「大卒」に価値は無い。

 高学歴の失業者があふれる社会で

 どう勝負すべきか?

 2021年12月30日


■名前を書いて入学金さえ払えば99%

 の人が合格


 少子高齢化の中で、私立の大学は

学生集めに苦慮している。

私立大学では定員割れが常態化し、

2016年の日本私立学校振興・共済事業団

の調査によると、44.5%の私立大学が

定員割れとなっている。

毎年、定員割れは悪化している。


 そのため試験を受けて名前を書いて

入学金さえ払えば99%の人が合格する

ような大学さえも現れている。

名前だけ書けてもついていけないので

中退する。

そのため中退率が約6割になっている

大学すらもある。


 それだけではない。

学生の約6割が中国人の大学もある。

要するに、金さえ払ってくれれば日本人

でなくても何でもいい、というわけで

ある。


 留学生を受け入れれば国から助成金も

出るというので、むしろ日本人学生よりも

留学生を入れて金儲けしている大学もある。


 こうした大学があることは企業もよく把握

している。

そのため、いくらそこの大学を卒業したとこ

ろで就職に何の役にも立たない。

役に立つどころか、反対に切り捨てられるの

がオチだ。


 ここまで来ると、もはや「大学卒」という

学歴は100円ショップの安物と同じだ。

それは「どこにでもある価値のないもの」と

化す。

価値ある大学として残るのは、結局は旧帝大

やMARCHに含まれる大学だろう。


 そこらのどうでもいい大学を卒業したから

と言って将来が約束されるわけではなくなった

のだ。

これからは高学歴だろうが何だろうが、きちん

とした仕事を得るというのは、難しい時代に

なっていく。


 折しも今、日本では多文化共生という美名の

下で「留学生・技能実習生・単純労働者・イン

バウンド」という隠れ移民政策が進められてい

る。

誰でもできる仕事で人を雇うなら、低賃金・

悪条件でも文句を言わない外国人を雇う。


 名前を書いたら合格する大学を卒業した

日本人学生は、この低賃金・悪条件で働く外国人

と同列になるということである。


■世界各国で、高学歴の失業者で溢れている


 隠れ移民政策を推し進めているのは言うまで

もなく経団連である。

企業は絶えず株主から利益率を向上させるよう

にプレッシャーを受けている。

そのためコスト削減のために常に安い人材を

求めている。


 「大学卒だから」という理由だけで高賃金・

好待遇を求める日本人の人材は、企業に

とっては面倒な人材でもある。


 人を抱えるということは、コストを抱えると

いうことだ。

コストを削るというのは、人を削るということ

でもあり賃金を下げるということでもある。


 高学歴で高賃金の人材は、外国から高学歴・

低賃金の人材に置き換えたらコスト削減になる。

単純労働など、誰でもできる仕事であれば、

なおさら低賃金・悪条件で働く外国人の人材

の方が都合が良い。


 終身雇用も年功序列も企業にとっては非常に

負担が重い。

だから多くの企業は入れ替えられる従業員を

極限まで非正規雇用者に入れ替えて、

いつでも使い捨てできるように切り変えた。


 さらに今後は、より人件費を削減するため

にITによる合理化を極限まで突き進め、

ロボットで補える仕事はロボットにして、

人工知能を駆使して少数精鋭の企業経営を

可能にして雇用を激減させていく。


 特に多国籍企業はこうした「雇用を削減する

ためのイノベーション」に多額の投資をしてお

り、凄まじい勢いで成果を出すようになって

いる。


 もう中間職ですら要らなくなっている。

現場がIT化されて、その情報はダイレクトに

上層部に伝わる。

急激にそういった企業システムになっている。


 必要になって来るのは、企業のマネージング

ができる本当の優秀なエリートだけで、

あとは歯車のように使い捨てできる人員がいれ

ばいい。

これは欧米で顕著に起きている現象だが、

日本でもこれから同じことが起きる。


 旧帝大やMARCH卒のエリートでもなければ、

今は普通の教育を受けて大学に入っても人生は

安定しない。

さらに言えば、Fランク大学の「学歴」は、

もうすでに価値を喪失してしまっている。


 いや、最初から価値はなかったのかもしれ

ない。


■学歴ではなく、安く雇える人間を重視する

 時代


 では、もう大卒という肩書きは無視しても

いいのかと言えば、実はそうでもないのが

この世の皮肉でもある。

実は、グローバル化が進めば進むほど、

逆に大卒という肩書きは重要になっていく。


 なぜなら、人材がグローバル化するほど人間

の評価は学歴以外に見ることができなくなる

からだ。

グローバル化した社会から見ると、高卒は明ら

かにランクが落ちるのである。


 しかし、どこの大学でもいいわけではない。

すでにこの高度情報化社会の中では大学の

ランクなど検索で一瞬に出てくる。

Fランク大学では「ああ、名前を書いただけ

で受かる大学か」とバレて、高卒と同じ

くらい不利になる。


 確かに「教育」はその人の人生を救う。

しかし、「学歴」はもう旧帝大やMARCH以外

はほとんどが十把一絡げになっていく。


 そうなると、いくら大学を出たとしても、

結局は「労働者」でしかないということに

なる。

企業が今の「労働者」に求めるのは

「どれだけ低賃金・悪条件で働いてくれる

のか?」ということである。


 もっと分かりやすい言い方をすると、

労働者は安く雇えるかどうかが採用の決め手

となるのである。


 企業側としては、ある程度きちんと働ける

のであれば、賃金が安ければ安いほどいいと

考える。

いかに安く雇えるかが重視されるのだ。

だから、外国人労働者でも何でも、コストが

安ければ採用される時代になったのだ。


 欧米が当初、移民を大量に流入させること

を目指していたのは、別に人道的な意味が

あったわけでも何でもない。

単に移民や難民を受け入れて、彼らに安く

働いてもらうことを目指していたからである。


 とにかく利益率を上げる。

それが、弱肉強食の資本主義に生きる

多国籍企業の最大の使命だ。

利益率を上げるには、雇う人間を少なくし、

さらに雇った人間の賃金は下げる。


 そんな中で、「そこらへんの大学を卒業

した」くらいで人生が乗り切れると思う方が

どうかしている。

名前が書けて入学金さえ払えば手に入る学歴

は、今度はさらに価値を喪失していくだろう。


 今後はあからさまに、ランクの低い大学卒

の学歴は通用しなくなっていく。


■専門家になることによって、生き残ること

 ができる


 知能指数のグラフを見れば分かる通り、

人類のほとんどは100前後の知能指数に集中

しており、高知能な人間は急激に減っていく。

高知能は「ギフト」であり、このギフトは

大半の人は持っていない。


 結果として、学歴社会が極まれば極まるほど

大半の人は弾かれることになる。

結局、学歴社会だからと言って学歴で何とか

なる人は一部なのである。


 昭和の時代まで大した学歴がなかった人も

年功序列・終身雇用で安定を得ていたが、

そんな古き良き時代はもう終わったし、

これからもあり得ない。


 名前を書いたら合格するような大学が溢れ

て大学は陳腐化し、学歴はエリート校以外は

意味をなくしたのだ。

それが現実である。

このような時代では何を頼りに生きなければ

ならないのだろうか。


 それは、自分の持っている「専門性」だ。


 興味深いことに、世の中が高度化・複雑化

すればするほど、あらゆる分野で専門家が必要

になってくるのだが、この専門を必要とする

分野は「一部のエリート」では埋められない

ほど数がある。


 配管を叩いてどこが悪いか、あるいは

エンジンの音を聞いて何が悪いのか、

たちどころに分かる専門家は必要だが、

エリートはそういうことには興味がない。


 人目を惹くデザインを次々と生み出す専門家

もいれば、美しいメロディを次々と生み出す

専門家もいるが、エリートはそういう仕事に

就かないだろう。


 つまり、これから決定的に重要になっていく

のは、スペシャリストとしての技能である。

どの分野で生きているにしろ、その分野の

「専門家」でないと、これからは生きられない。


 昔風に言うと、手に職を持った人間が生き

残る。

今風に言えばある分野のプロフェッショナル

だけが生き残る。


 もし高度な知能というギフトをもらっていな

いのであれば、この過酷な社会を生き残るため

には、専門家に、技術者に、職人に、ならな

ければならないのだ。


 何らかの「専門」を早いうちに身につけない

と、まともに生きていけない時代になる。

早いうちにそれを決めて、大学を卒業するまで

にそれを会得しておくべきなのだ。


 社会に出たときには即戦力となり、入った

企業がつぶれても技術で渡り歩いて生きること

ができるようになる。

それが今後の時代に相応しい生き方であると

言える。


 何の専門を持たない人間は、単なる機械の

部品のような労働をさせられて人生が終わる。

一刻も早く専門技術を持つことだ。

ギフトをもらえなかった人間が今後の動乱の

時代に生きていくには、それしかない。


【転載終了】

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 私が早期退職して、1年後に呼び戻さ

れたのは、まさしく、その専門性でした。


 私はある特殊材料のスペシャリストだ

ったのですが、私が退職してから安定生産

がでくなくなり、当時、再就職して1週間

だったのですが、そこを止めて、元職場

に復帰しました。


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