40~50代が老後資金を貯めにくくなった5つの理由・・・
DIAMOND online
【転載開始】
■親世代と違って
「お金が貯めにくい環境」になっている!
当コラム「40代から備えたい!老後のお金クライシス」
がスタートして丸3年が経つ。
連載タイトルを考えたのは編集部の担当さん。
「老後のお金に不安を持つ40~50代が増えてきている
ので、老後資金作りのあれこれを伝えて、読者を少し
でも安心させてください」と依頼を受けた。
その後、「下流老人」「老後破産」といった言葉が
メディアをにぎわせ、老後不安はいっそう高まる。
経済的に自立できずに、生活保護など福祉の
サポートがないと暮らしていけない人を指すのだが、
実は、大企業勤務であっても今の40~50代に
「下流老人予備軍」はいる。
漠然とした不安を感じつつも、70代以上の親世代を
見て「たぶん、何とかなるだろう」と考える(考えたい)
人は多い。
しかし、親世代とはお金を取り巻く環境が大きく異なる。
危機感を持って、「何とかしよう」とアクションを起こさ
ない限り、「何ともならない」のが現実だ。
誰にでも下流老人になる可能性があることを知って
おきたい。
とはいっても、日々お金を使いながら将来に向けて
貯蓄し続けるのは容易ではない。
FPになって21年になるが、長年家計相談を受けてきて、
10年、15年前に比べると、同じ世代でも貯蓄ができて
いないことを実感することが増えてきた。
私は、企業や自治体の社員・職員向けのライフプラン
セミナーの講師を受託しており、セミナー後に家計相談を
受ける人も多い。
長くセミナーを担当している企業なら、社員の貯蓄動向も
把握できる。
特に退職直前セミナー参加者の貯蓄額の変化は
顕著で、この10年で大きく減っている。
つまり、老後資金を貯められていないのである。
セミナー中に「この会社にお勤めの場合、企業年金を
考慮すると老後資金は○○○万円がひとつの目安です」
と言うと、ため息とともに困った顔をする参加者が毎年
増えている。
老後資金の目安は、貯めるのが無理なほど多額の
金額を提示したわけではない。
でも、貯められていない。
親世代のときと何が違うのかを具体的に考えてみた。
経済環境に世代特有の事情を加えると、
今の40~50代が貯蓄できない要因は、
おもに5つあると思う。
■何となくお金を使うのではなく、
事前のリサーチと家族の話し合いが不可欠
まとめると、「今の40~50代が貯蓄できない5つの要因」
は次のようになる。
(1)税金・社会保険料アップで手取り収入が減っている
(2)超低金利が長く続き、利息でお金を増やせない
(3)子どもの教育費がハイパーインフレ状態
(4)住宅ローンを「たくさん」「長く」借りているから、
老後に負担を先送り
(5)今の50代は消費好きで貯蓄ができない
このうち、1つ目と2つ目は経済環境の変化による
ものなので、原則として自分でコントロールするのは
難しい。
しかし、3つ目~5つ目については、多少のコントロール
の余地は残されている。
たとえば、子どもが高校生になった段階で、進路を
子どもと話し合い、学費を調べ、お金が足りるのか
どうかを試算しておく。
足りないようであれば、それをどのように資金繰りする
といいのかを子どもを巻き込んでプランを立てておく。
当たり前のことだが、多くの家庭でできておらず、
「とりあえず教育ローン、2年目以降は奨学金を貯めて
払う」として、親、子ともに借金をすることになっている
のが現状だ。
事前のリサーチと家族の話し合いをするかどうかで、
親の老後だけでなく、子どもの20代以降の生活も
変わってくることを忘れないでおきたい。
「下流老人予備軍」から脱却する策は、これからも
このコラムで紹介していくつもりだ。
まずは、40~50代を取り巻く環境は親世代の時と
大きく異なり、厳しいものであること認識することから
始めよう。
((株)生活設計塾クルー取締役
ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)
【転載終了】
***************************
45歳前後から二人(平均として)のお子さんを
大学に出せば預貯金はほとんどなくなってしまうと思います。
お子さんが社会人になるくらいには両親の介護が
発生する可能性がありますよね。
介護費用は親の預貯金と年金でできますが、
今度、自分が年金をもらうときになると預貯金がないという
事態が考えられます。
結局、施設の入所もままならず、老々介護の可能性が
かなり高くなるかもしれませんね。
昨日、父と母を病院に連れていき、待合室にいると、
杖を突いた老夫婦や旦那さんの車いすを押す老婦人の
姿が目立っていた様に思います。
老々介護の現状を見た感じがしました。
実は、2年ほど前まで、母の同級生が遊びに来るときなど
私が送り迎えをしてあげていました。
また、ある母のお友達は妻の美容院に私が3か月ごとに
送り迎えをしてあげていました。
自営業なのでお断りもできませんので。
どちらのお友達も2年前に施設に入り、
お世話することもなくなりましたが、ご家族の老親に対する
冷たさに驚きもしました。
結局、別居世帯は子が親の面倒を看るのは限られた
時間でしかないということも分かりました。
私共夫婦も同居世帯での介護の大変さは身に染みて
感じてはいますが。
親の介護が終われば自分たちも歳を取り、
今度はお互いの介護が現実となってきます。
子供には同じ苦労はさせたくないので、
自分のことができなくなったら施設に入りことを妻と
話し合っています。
0コメント