自民の毒が回った“都民ファ国政版”の悪質・・・

日刊ゲンダイDIGITAL

【転載開始】

■受け皿にあらず 自民の毒が回った“都民ファ国政版”の悪質

  2017年9月20日


 大型台風とともに日本列島に吹き荒れた解散風。

安倍首相が突然、臨時国会の冒頭解散を決めた

ことでアワを食っているのが、小池都知事に近い

若狭勝衆院議員や民進党を離党した細野豪志

衆院議員らが結成を目指す新党だ。


 民進党から離党者が続出したのは、

若狭氏らが近く結成する国政版“都民ファースト”

への期待があったからだ。

落ち目の民進党より、小池人気にすがった方が

当選できるかもという打算である。

民進党離党組では、長島昭久衆院議員、

木内孝胤衆院議員、笠浩史衆院議員、

後藤祐一衆院議員らの参加が見込まれていた。


 だが、結党に向けた作業は一向に進んでいない。

内情を知る関係者がこう明かす。


 「“オレが、オレが”の人たちばかりだから、内輪モメ

で何も決まらない。目立ちたがりの若狭氏は2回生

なのに党首になるつもりで、閣僚経験者の細野氏や、

5回生の長島氏は面白くない。そこへ加えて、若狭氏

に近い細野氏と、都民ファーストの野田数前代表に

近い長島氏のどちら側が主導権を握るかの争いも

あった。結局、若狭氏が細野氏との会合に小池知事

を引っ張り出し、“お墨付き”をもらう形で主導権を握る

ことに成功した。ただし、この先もスンナリいくとは思え

ません。まだ党名すら決まっていないし、誰が参加す

るかもハッキリしない。臨時国会前に目指した新会派

の結成さえ内輪モメで頓挫したのに、こんな状態で

新党なんて本当にできるんでしょうか」


 若狭氏は、自身が発足させた政治塾の受講生を

中心に「衆院選に100人規模の擁立を目指す」と

豪語していた。

しかし、塾は16日に開講したばかり。

あと1カ月では候補者選定もままならない。

もちろん、そういう準備不足を見越して、安倍首相は

解散を仕掛けたわけだ。


■政権批判の受け皿と思ったら大間違い


 「解散直前に国会議員が5人集まって新党をつくる

ことは可能でしょうが、民進党からの離党者ばかりで

は選挙互助会の“第2民進党”にしか見えません。

かといって新たな候補者の擁立も難しい。選挙資金も

ない、手足になって働く組織もないのでは、とても選挙

を戦えないからです。躍進が望めない以上、小池知事

が全面的に応援に入ることもないのではないか。公明

党との関係もあるし、世論の動向を見るのが小池流です。

今回の解散・総選挙は若狭氏に任せ、小池知事は距離

を置くとみられます」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)


 小池人気をあてにした新党なのに、小池知事本人が

選挙に関わらなければ、「都民ファーストの国政版」と

いう看板にも疑問符がつきかねない。


 「新党に集まるのは、民進党からの離党組も含め、

ほとんどが改憲派ですよ。国会に改憲勢力が増える

分には、安倍首相も大歓迎でしょう。政権批判もどん

どんしてもらって構わない。それで野党の票を食って

くれれば言うことないね」(自民党の閣僚経験者)


 反自民のつもりで投じた票が、安倍政権の補完勢力

になるのでは目も当てられない。

烏合の衆の怪しい新党には、自民党の毒が回っている

と見るべきだ。


【転載終了】

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 民進党は、“獅子身中の虫”が何人か出て行ったことで、

野党4党の選挙協力がやりやすくなったし、自由党、社民党、

民進党の統一会派が成立しやすくスッキリしたのでは。


 都議会でも小池氏の正体がうっすらと見えてきたようですし。


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