日本経済のミイラ化が招く「21世紀の2.26事件」・・・
特別寄稿
【転載開始】
■日本経済のミイラ化が招く
「21世紀の2.26事件」・・・
それが2022年恐怖のシナリオ
公開日:2022/01/10
今年は過去にないほど先行きが見通せ
ません。
考えられる最も恐ろしいシナリオについ
てお話ししましょう。
世界中で突如としてインフレが再来し
ています。
米FRB(連邦準備制度理事会)はこの
インフレを一時的な現象と見るのをやめ、
本格的な対応にシフトし始めました。
英も利上げに踏み切り、EUもおおむね
同様の方向です。
それに対し、全く違う世界にいるのが日本。
グローバルな展開からデカップリング
(分離)してしまった日本に、これから
何が起きるのか。
とても気がかりですが、いよいよ日本経済
がミイラ化する恐れがあると思います。
日本以外の国々がどんどん利上げに進め
ば、投資しても収益が上がらない日本から
資金が国外へ逃げ出す。
ジャパンマネーの大エクソダス(国外脱出)
が起きれば、日本経済は金欠で干上がって
しまう。すなわちミイラ化です。
それを阻止するために日本も金利を上げ
るとなれば、国債の利回りも上がって、
国債価格は暴落する。
政府の債務返済負担が一気に膨らみ、
日本国政府の事実上の財政破綻状態があから
さまになりかねません。
だから現実には動けない。
金融政策も財政政策もなす術なしです。
そこでどうするか。
資本流出規制や金融鎖国をして財政と金融を
一体運営し、統制経済下に置く。
そうしなければ日本経済のミイラ化は防げ
ないということです。
■賃上げしない大企業には懲罰を
「聞く力」=朝令暮改というフワフワ男の
アホダノミクス(岸田首相)に対応力がある
とは思えません。
軟弱男に任せてはおけないと、自民党内の
強硬派や、あるいは日本維新の会あたりが
強権発動に動くかもしれません。
あたかも戦間期における軍部のような
ヤカラが出てきて、厳しい経済運営をテコに、
「軟弱なことを言っている場合じゃない」と
憲法改正の議論も進んでいく。
21世紀の2.26事件のような空恐ろしさを
覚えるシナリオです。
縁起でもありませんが、これを極論だと
笑っているのは危うい。
最悪シナリオを何としても避ける知恵が
求められます。
まずは賃金が上がらないという閉塞状況
からの脱却が急務でしょう。
しかし、アホダノミクスの賃上げ政策は
いただけない。
「賃金を上げたら減税のご褒美」ではなく、
「賃金を上げなければ罰金」と、大企業に
は懲罰的な迫り方をすべきです。
もっと思い切った歯切れのいい政策を打ち
出すべきなのです。
はやりのSDGs(持続可能な開発目標)
やESG投資(環境、社会、ガバナンス重視
の投資)では、「まともな賃金を払う」
ことが重要なアジェンダになっています。
これを盾に取って企業に賃上げを求めると
いう手もあるでしょう。
賃上げをしなければ投資家に敬遠されたり、
企業イメージがダウンしたりしますよ、
という形で脅しをかけるのです。
そうでもしないと、なかなか歪んだ経済実態
をあるべき姿に戻していくことは難しいで
しょう。
異次元緩和がもたらした歪みは、異次元の
対応をしなければ元には戻りません。
【転載終了】
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日本市場は70%が外資といわれていま
すからね。
「アベノミクス」の後遺症ということ
ですよね。
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