安倍自爆解散の結末を大胆予想 混沌の先に何がある<上>!

日刊ゲンダイDIGITAL

【転載開始】

安倍自爆解散の結末を大胆予想 混沌の先に何がある<上>

2017年9月29日 

(抜粋)

■大幅議席減で安倍退陣か小池出馬で政権交代か


 希望の党に最も警戒感を強めているのが

自民党だ。

政権を奪還した2012年や、横綱相撲だった

14年の解散時の雰囲気は今回、ガラリと

様変わりし、衆院本会議場から出てくる

自民議員の顔に笑顔は見られなかった。


 そりゃあそうだ。

7月の都議選で、自民は小池率いる都民ファーストに

大惨敗を喫した。

無党派層が多い都市部選出の議員にとっては

“悪夢再来”と戦々恐々になっているに違いない。

政治評論家の小林吉弥氏は、現時点で小選挙区、

比例区で「自民が30~50議席を失う可能性がある」

と指摘していたが、小池自身が出馬すれば全国的に

小池旋風が吹き荒れるのは確実。

「魔の2回生」どころか、ベテラン議員だって危うく

なるのだ。


 政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏はこう言う。


 「小池知事が(首相に就いて)国政のかじ取りを

できるチャンスは今しかない。出馬する可能性は

高いでしょう。そうなれば、(小池旋風で)自民批判

票をごっそり奪う。今後の展開次第では、政権交代

もあり得ると思います。他方、自民は勝ったとしても、

大量の落選者を出せば地方組織から安倍首相の

責任を追及する声が上がるのは必至です。選挙後、

安倍政権が退陣して総裁選――の可能性もあります」


 辛うじて勝った自民の政権たらい回しか、

小池首相の誕生か――。


■民進候補者に踏み絵を踏ませる小池新党の魂胆


 それにしても、である。

衆参合わせて130人以上の国会議員が在籍し、

年間100億円近い政党交付金を得ている民進党が、

ヨチヨチ歩きどころか、産声を上げたばかりの一文無し

の新党に「カネ」も「ヒト」も差し出すのだ。

自民党の伊吹文明元衆院議長は

「かつての政権党が、10人くらいのバブル企業に

身売りするのはちょっと分からない」と皮肉っていたが、

垣間見えるのは、小池のシタタカさだ。


 民進、希望の合流話が27日、急浮上した際には、

民進の議員は党籍を残したまま、希望の公認を得て

選挙に臨む、と報じられていた。

ところが、28日になると一転、民進を離党して希望に

参加し、公認対象の選別は小池が行う――となった

のだ。

しかも、すでに民進を離党した希望の細野元環境相は

「安保法に白紙撤回を言い続ける人は厳しい」なんて

言い出す始末。露骨な「踏み絵」だ。


 「どんな手段を使っても安倍政権を倒す」

(前原民進代表)ハズが、いつの間にか小池新党入りの

「ハードル」にすり替わり、どんどん高くなっているのだ。

これじゃあ、ヘタをすれば民進分裂の可能性も出てくる。

一体、小池の狙いはどこにあるのか。


 「『選挙互助会』といった批判を避けるため、ある程度

の線引きが必要と考え、今のところ、敷居を高くしている

のでしょう。しかし、今後、どうなるのかは分かりません。

小池知事だって、選挙に勝つためにはどうすればいい

のかは十分、分かっていると思います」(鈴木哲夫氏=前出)


 野合、バラバラは自民だって同じ。

とにかく「打倒安倍」の力の結集が必要だ。


【転載終了】

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 <下>に続く。


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