安倍自爆解散の結末を大胆予想 混沌の先に何がある<下>!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
安倍自爆解散の結末を大胆予想 混沌の先に何がある<下>
2017年9月29日
(抜粋)
■解散直前の大仕掛けを裏で仕切ったのは誰なのか、
それを上回る小池百合子のタヌキぶり
誰もが必要だと分かっていながら、
これまで進まなかった「打倒安倍」勢力の結集が、
一夜にして実現。
この壮大な仕掛けをまとめ上げたのは誰なのか。
政界関係者は「こんなことをやってのける剛腕は、
あの男しかいない」と口をそろえる。
もちろん、自由党の小沢一郎代表のことだ。
小沢は民進党の前原代表と何度も会合を重ね、
野党結集についてのアドバイスをしてきた。
希望の党の小池代表とも新進党時代からのパイプが
ある。
黒幕は小沢というのが、衆目の一致するところだ。
「たしかに、野党第1党の民進党が新党に合流する
という離れ業を、解散直前の短期間でまとめ上げる
のは、小沢氏にしかできない芸当だと思います。
野党結集は、“オリーブの木構想”を訴え続けてきた
小沢氏の持論でもある。ただし、現状は小沢氏が
描いていたシナリオと変わってきている可能性も
あります。小池氏が、小沢氏の構想に乗っかる形で
うまく利用したのか。キツネとタヌキの化かし合いでは
ないですが、政界にはよくあることで、その真相が
分かるのは先のことでしょう。内幕を軽々に語らない
政治家同士だからこそ、秘密裏に合流の話が進んだ
のだと思います」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
解散当日、自由党の両院議員総会で、
小沢は「民進もいま何かやってる最中なんで、
その経過を見ながら今後のことを決める」と言い、
我関せずといった態度で、昼食のカツカレーを
頬張っていた。
■自民惨敗ならばモリカケ疑惑で逮捕者も
突然の解散の狙いが、モリカケ疑惑の“リセット”
であることは明白だ。
野党の足並みが揃う前に不意打ちで解散。
ここで大勝して権力基盤を強化すれば、
捜査機関もおいそれと手を突っ込めなくなる。
しかし、民進・希望の“合流”で自民惨敗の
可能性が高まっている。
森友学園問題を巡っては、大阪地検特捜部が
財務省職員を背任容疑で捜査していたが、
選挙戦に突入したことで、「選挙妨害」のそしりを
免れるため捜査をストップ。
加計問題にしても、新設する獣医学部の建築費を
水増しし、補助金を不正受給した疑惑がくすぶった
ままだ。
自民が大負けし、「安倍1強」が崩壊すれば、
捜査機関は“忖度”をやめ、モリカケ疑惑に堂々と
切り込んでいくだろう。
下手をすれば、逮捕者が出る可能性もある。
「森友の国有地払い下げ問題では、財務省の
言い分を覆すだけの証拠が出揃っています。
加計問題でも、補助金不正受給疑惑に加え、
加計孝太郎理事長が安倍首相に億単位の接待、
利益供与をしていた疑いもある。ある捜査関係者は、
『これだけ証拠が揃っていれば贈収賄に問える』と
豪語していました。自民が大負けすれば、捜査が
一気に進む可能性があります。財務省職員や
政府高官が逮捕されてもおかしくありません」
(横田一氏=前出)
モリカケ疑惑解明のためにも、安倍を勝たせては
ダメだ。
■デタラメ暴政と大義なき解散…憲政史上最低首相の大罪
第2次安倍内閣発足以降、5年にも及ぶ暴政の
結果、日本は内政も外交もメタメタだ。
アベノミクスをド派手にぶち上げたものの、
デフレ脱却はいつまで経っても「道半ば」。
実質賃金も下がり続けた。
日銀の異次元緩和で円を大量に刷り、
上場投資信託(ETF)を購入させた上、国民の年金が
原資のGPIFまで株式市場に突っ込み、株価上昇を
演出してみせた。
秘密保護法を成立させ国民の知る権利を奪い、
共謀罪法成立で監視社会までつくり上げた。
果ては、権力者を縛るはずの憲法を“骨抜き”にして
集団的自衛権の行使容認を閣議決定し、日本を
「戦争のできる国」に仕立て上げたのだ。外交面でも
盲目的にトランプ米国にベッタリで、北朝鮮の脅威を
いたずらにあおり続けている。
それが支持率低迷で行き詰まると、国会も開かずに
自己都合で解散を断行。
この5年間は一体何だったのか。
「安倍政権は『待機児童ゼロ』や『女性活躍』『人づくり
革命』など、お題目だけは立派ですが、何ひとつ内容が
伴っていません。待機児童は目標年次を先送りし、女性
の活躍も進まず出生率も上がらない。人づくり革命に
ついては、ブチ上げただけで何もしていません。成果は
なく失点だらけの5年間でした。憲政史上最低の政権で
あったと言わざるを得ません」
(高千穂大・五野井郁夫教授=国際政治学)
国民の生活を危機にさらした罪は重い。
■民進は乗っ取られたのか、名も実も取られる懸念はないのか
「どんな手段をつかっても、安倍政権を止めなければ
ならない」
民進党の両院議員総会で語った前原の言葉に
嘘はないと思いたい。
前原はこうも言った。
「理想の社会をつくるため、好き勝手な安倍政権を
終わらせるため、もう一度2大政党をつくるために、
名を捨てて実を取る」
相手は勝つためならなんでもアリの自民党。
歴代ワルの中でも憲法さえ無視するのが安倍政権だ。
とにかくマトモじゃない。
本気で倒そうと思えば悪魔とでも手を結ぶ必要がある。
政権交代の手段が他にないのなら、座して死を待つ
よりは、たとえ悪魔だろうと小池新党と組むしかない――。
前原の捨て身の覚悟に一瞬、胸を打たれた有権者も
多いだろうが、「反安倍」と言いながら、安保や憲法の
踏み絵で平然とリベラルを切り捨てる小池流には、
戸惑いの声が上がっている。
「まるで魔女に魅入られてしまったかのようです。民進党
は、理念も政策もない新党に身売りしてしまったようにしか
見えない。小池人気というものが本当にあるのなら、それ
を利用して政権交代にまで持って行ければいいのですが、
今後の交渉で民進党が主導権を握れなければ、乗っ取ら
れたも同然の状態になってしまいます」(高野孟氏=前出)
非自民の結集は亡国政権に致命傷だろうが、
この混沌の先に何があるのか。
希望か、それとも絶望か……。
有権者の時代を見据えた覚悟も試されている。
【転載終了】
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梯子を外された形の共産党は、社民党との連携を
表明しており、それに続く形で左派系の民進党議員
と連携を強化する形になる可能性があるようです。
また、民進党の組織票である連合も希望の党以外
の議員を支援すると表明している状態で、希望の党
に所属していない民進党議員もかなり増えることに
なりそうとのこと。
自由党の共同代表である山本太郎氏は、
「(小池新党の)踏み絵は踏めない」と きっぱり 答えた。
しかしながら、「安倍政権を倒すためには(野党は)
大きくならないといけない」と苦悩しているようです。
小沢氏の方針次第では離党の可能性もありそうですね。
まさに混沌としており、予測が難しい局面ですが、
まだ一波乱も二波乱もありそうな・・・
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