小池知事vs岸田首相で不毛なせめぎ合い !?

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■小池知事vs岸田首相で不毛なせめぎ合い

 東京でオミクロン株感染急増でも二の足

 踏み責任逃れ

 公開日:2022/01/14


 オミクロン株の感染拡大が止まらない。

「まん延防止等重点措置」が適用された

沖縄、山口、広島の3県に続き、

熊本と愛媛も政府への適用要請の検討を

開始。

ところが、感染者が急増している

首都・東京では、ようやく“重点措置”適用と“

緊急事態宣言”発令の「要請基準」が示され

た程度だ。

事態は一刻を争うのに、ここまで動きが遅い

のは、小池都知事と岸田首相による不毛な

せめぎ合いが影響している。


 小池知事は13日、オミクロン株の感染拡大

を受け、病床使用率が20%に達した時点で

「重点措置」を、50%で「緊急事態」を、

それぞれ政府に要請するという新たな基準を

示した。


 13日の都内の新規感染者は3124人。

昨年夏、第5波が襲来した際は新規感染者が

503人になった時点で緊急事態宣言が発令

された。

いくらオミクロン株が弱毒化している可能性

があるとはいえ、重点措置も緊急事態宣言も

“スルー”とは、小池知事は随分とノンビリし

ている。


 もともと都には、週平均の感染者数が500人

に達した時点で、「感染レベル」を「1」から

「2」に引き上げる基準がある。

レベルを「2」に上げると、政府への重点措置

の適用申請を検討する段階に入る。

ところが、すでに週平均の感染者数は今月8日

に500人を突破していたにもかかわらず、

小池知事がレベルを「2」に引き上げることは

なかった。

つまり小池知事は、重点措置の適用要請が可能

だったのに、二の足を踏んでいたわけだ。


 ある官邸事情通がこう言う。

「重点措置などの行動制限を要請すれば『また

経済を止めるのか』と、国民から批判を浴びる

のは必至。だから、小池知事は慎重姿勢を取り

続けているようです。要するに『政府が責任

持ってやって』『私が言い出しっぺになるのは

イヤ』というわけです」


■東京は1月下旬、緊急事態宣言発令の危機に


 岸田首相も思惑は小池と同じのようだ。


 「岸田官邸は今月4日、沖縄県の感染者が

200人を超えた時点で県に自分たちから連絡。

『要請があればすみやかに重点措置を検討

する』と伝えました。広島、山口両県とも

5日に協議。いずれも行動制限をかける基準

に達する前から、重点措置について相談して

いました。ある意味、3県に対しては先手先手

で動いていた。一方、都庁とも5日夜に重点

措置適用を巡って協議したのですが、3県と

は違って物別れに終わった。人口規模が

桁違いの東京で行動制限をかければ経済的な

ダメージは計り知れないから、官邸も踏み

切れなかったということでしょう。岸田首相

も本音では、『小池さんの方から要請して

ほしい』と考えているようです」

(永田町関係者)


 しかし、岸田首相と小池知事の2人が

二の足を踏んでも、いずれ東京は緊急事態

宣言を発令せざるを得なくなる可能性が高い。


 病床使用率は今月5日時点で約5%だった

が、12日には13.7%と倍以上に拡大。

仮に同じペースで上昇すれば、19日には、

都が設置した重点措置要請基準の

「病床使用率20%」を超え、さらに1週間後

の26日には、緊急事態宣言要請基準である

「50%」を突破してしまう恐れがある。


 大阪と静岡、千葉では、オミクロン株に

感染していた可能性のある患者が死亡した。

このまま黙って感染拡大を見ているだけでは、

医療崩壊を招き、多くの自宅死者が出た

第5波の再来になる恐れがある。


 “責任逃れ”の不毛な争いをしている場合

ではないはずだ。


【転載終了】

***********************


 経済へのダメージを小さくするに

は先手先手で対策を打たないといけ

ないですね。


0コメント

  • 1000 / 1000