全国の重症者数は2週間で4倍に!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■全国の重症者数は2週間で4倍に!
隔離期間短縮でオミクロン株感染拡大
さらに加速
公開日:2022/01/15
天井知らずの様相だ──。
14日の新型コロナウイルスの新規感染者数
は1万人超からわずか2日で2万人を突破し
た。
経験したことがない感染スピードで
オミクロン株が広がっている。
ここにきて重症者数も急増。
もはや「軽症者が多い」との油断は禁物で、
隔離短縮によりさらなる増加も必至だ。
厚労省が14日発表した全国の重症者数は
221人。
元日の53人から2週間で4倍超だ。
東京の重症者数は前日から1人減り3人。
思わず「これだけ感染が急増しても重症者
が増えないのはオミクロン株の特徴?」と
思ってしまうが、さにあらず。
あくまで人工呼吸器やECMOが必要な患者
に限定した都の独自基準だ。
ICU(集中治療室)も含めた国基準では
226人に上り、元日の47人から4.8倍に膨れ
上がっている。
13日の厚労省の専門家組織の会合で示さ
れたデータによると、9日までの1週間で
検査結果が出た人の84%がオミクロン株の
疑いがあった。軽症が多いとされる
オミクロン株が優勢になっても、感染者数
が激増すれば、それだけ重症者数が積み
上がるということだ。
これ以上の感染を抑えたいところだが、
岸田政権の感染抑制策はパッとしない。
昨年11月、緊急事態宣言発令などの目安
である「指標」を見直し。
「新規感染者数は注視するが、医療逼迫の
状況をより重視する」
(政府分科会の尾身会長)として、感染者数
から病床重視にシフト。
ワクチン接種が進み、治療薬も登場する中、
社会経済活動に重きを置いたのだ。
■「あっという間に病床が逼迫し、重症者数
も増える恐れ」と専門家
「予防や治療面で一定の進展があり、医療
体制を重視するとの考え方は理解できますが、
今の政府の動きは鈍い。病床が埋まってから
では手遅れです。オミクロン株の登場は昨秋
には想定していなかった。しばらくは感染者
数が増え、今は余裕があっても、あっという
間に病床が逼迫し、重症者数も増える恐れが
あります」
(西武学園医学技術専門学校東京校校長の
中原英臣氏=感染症学)
3回目接種は前倒しどころか、2回目から
8カ月経過した人すら打てていない。
無症状者の無料PCR検査も薬局での在庫切れ
が目につく。
後藤厚労相は14日、濃厚接触者の待機期間
を現在の14日間から10日間に短縮。
エッセンシャルワーカーは待機から6日目の
検査で「陰性」なら解除を認める方針を示し
た。
社会経済活動を回すための措置だが、
この状況下ではさらなる感染拡大は避けられ
ない。
感染者数がさらに倍々で増えれば太刀打ち
できない可能性がある。
「岸田政権はパルスオキシメーターの配布
や経口治療薬の投与など在宅療養を充実させ
る方針を示していますが、限界があります。
感染者数全体が増え、高齢者や基礎疾患の
ある患者まで入院できない事態になるのは
絶対に避けなければいけません。効果は疑問
ですが、すぐにでも緊急事態宣言などを発令
し、国民にメッセージを送ることも必要で
しょう」(中原英臣氏)
岸田首相はもっと危機感を持った方がいい。
【転載終了】
**********************
いくら軽症と言えども、感染者が増え
れば、それなりに重症の方も増えるので
しょうね。
0コメント