前原代表の「想定外」だった・・・

田中龍作ジャーナル

【転載開始】

■前原代表の「想定外」だった 野党大合併、頓挫の理由を明かす


 前原・民進党代表の「現時点では想定内」発言は、

真っ赤なウソである。

民進党の3分裂、希望の党の自壊は、前原代表の

「想定外」だった。


 その舞台裏を明かす―


 大合併による新党構想は民進党代表選挙前から

進んでいた。

田中は代表戦の最中に小沢・自由党代表に近い筋

から小沢・自由党代表のシナリオを聞かされていた。

夏真っ盛りの頃である。


 前原圧勝を読んでいた小沢は代表選が告示

(8月21日)される前から腹心を民進党から離党させ

日本ファースト(当時・のちに希望の党)に送り込ん

でいた。


 小沢のシナリオはこうだった―


 まず民進、自由、社民で合併する。

その後、日本ファーストとも一緒になる。   


 安保法制が強行採決された2015年秋ごろから

小沢と共産党の志位委員長は会合を重ねてきた。


 共産党が下ろせる選挙区は大胆に下ろす。

野党共闘という名の候補者調整は翌夏(2016年)

参院選で実った。


 小沢は民進党の前原代表とも会合を重ね

薫陶を授けてきた。


 枝野を退けて新代表に選ばれた前原はテレビ

番組のインタビューで、共産党との選挙協力に

否定的な発言を繰り返す・・・野党共闘は成立しない。

勝てると踏んだ安倍首相は解散に打って出た。

安倍は まんまと おびき出されたのである。


 9月28日午前、安倍が衆院を解散すると、

前原はその日の午後、両院議員総会で希望の党

との合流計画を発表。

民進党の議員たちは満場一致で了承した

(異論も出たようだが)。


 小沢が小池百合子と水面下で続けていた交渉は、

実を結んだかに見えた。


 「皆で希望の党に行きましょう」。

前原代表が希望側に一括して名簿を出すので、

踏み絵は踏まなくてよい。

ごく一部をのぞいてほとんどの議員(解散後は前職)

が、希望の党への移籍を希望した。


 巨大野党の出現に安倍はたじろいだ。

政権交代が見えてきた ― ここまでは小沢のシナリオ

通りだった。


 「日本初の女性首相」などとマスコミが囃し立てた。

すっかりその気になった小池は権力欲をむき出しに

した。

その後の転落は、あらためて述べるまでもない。


 「希望者は全員受け入れ」の一筆を取っていなかった

前原は迂闊だった。わざと騙されたとの見方もある。


 合併新党の幹事長を狙っていた小沢は小池に

裏切られた。

小池への電話連絡もつかなくなっている状態という。


 自由党出身者への嫌がらせは凄惨を極める。

民主党時代から長年耕してきた選挙区から見知らぬ

選挙区に国替えさせているのだ。

そこは自民党の有名政治家が抜群に強い選挙区だ。

比例復活も絶望的である。死刑執行に等しい。


 策士、策に溺れる。

小池の自分ファーストは、安倍独裁を倒せる千載一遇

の機会をぶち壊した。

裏切りは政界の常とはいえ、国民までも裏切った罪は

永遠にリセットできない。

  (敬称略)


【転載終了】

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 小沢氏は旧民主党保守系の裏切りで政治家として、

2年間の政治活動を封じられたときと同じですね。


 権力欲で官僚に取り込まれた仙谷一派(保守系)は、

当時と全く変わっていなかったということなのでしょう。


 結局、希望移籍組は小池氏と自滅したような形ですね。


 逆に、裏切られたような形になった立憲民主に支持が

広がったような感じです。


 小池氏は都知事としてもリコールの動きがあり、

下手をすると政治生命を失うかも?


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