黒田日銀“緩和継続”の支離滅裂・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■物価上昇率またも下方修正 黒田日銀“緩和継続”の支離滅裂
2017年11月2日
もう、うんざり……。
金融界からは冷めた声が聞こえてくる。
31日、日銀は金融政策決定会合で金融政策の
現状維持を決めた。
同時公表の「展望リポート」では、2017年度の
物価上昇率見通しを従来の1.1%から0.8%へ
引き下げた。
「日銀は展望リポート(年4回)を出すたびに
物価目標を下方修正しています。今回、黒田
東彦総裁の最大目標である『2%の物価上昇』
は『19年度ごろ』に据え置きましたが、これまで
6回も先送りしています。次回の展望リポートで
7回目の先送りをするかもしれません」
(市場関係者)
黒田総裁は31日の会見で、2%上昇について、
「まだまだ遠い」と話し、大規模金融緩和の継続を
強調した。
株価上昇の効果をもたらすETF(上場投資信託)
購入も続ける。
日銀はすでに日本株を20兆円以上保有。
ニッポンの大株主に君臨している。
「日銀は株を買うばかりで、ほとんど売却して
いません。市場原理の働かない歪みきった市場
だけに、海外投資家が日本を見捨てる日は必ず
来ます」(金融関係者)
第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミスト
も言う。
「日銀の審議委員を見ると、現在、株式市場に精通
した人物はひとりもいません。人選が偏っている印象
を受けます」
■出口戦略に向かった途端に株は暴落
今年7月までは野村証券やモルガン・スタンレー証券
で活躍した2人が審議委員を務めていただけに、
兜町からは「株価が上昇しているうちは問題ないが、
下落したときが心配」(ネット証券)との声も聞かれる。
金融政策そのものも不安だらけだ。
米欧の中央銀行がそろって緩和縮小を打ち出すなか、
日銀だけが緩和継続。
しかも黒田総裁は2%上昇まで手を緩めるつもりがない。
「実際のところ、もはや日銀は緩和をやめられません。
日銀が緩和縮小を打ち出した途端に、世界の株価が
暴落しかねないからです。日米欧ともに出口戦略に
向かうと、株式市場に流入する資金は減少します。
これは間違いなく株安要因で、世界の金融界は、
日銀の黒田総裁を非難するでしょう。黒田総裁は
ババを引かされたのです」(株式アナリストの黒岩泰氏)
日本だけが金融緩和を継続すれば、円の価値は
極端に下落し、輸入品は高騰する。
その分、収入が増えればいいが、実質賃金は直近統計
の8月まで3カ月連続で減少している。
庶民生活は苦しくなるばかりだ。
【転載終了】
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FRBやECBは、いち早く出口戦略に出ています。
日本は出遅れてしまっていますが、
止めないのではなく、止めれないのです。
「アベノミクス」などと名前を付けてしまったのも、
失敗を認められない理由の一つだと思います。
愚者の選択としか言いようがないのですが、
読売OBの大谷昭宏氏が紙面で、
「バカが権力を持っている」と酷評していましたが、
安倍政権=「アベノミクス」継続です。
「アベノミクス」の失敗が副作用として、
既に、大手銀行が「低利の住宅ローンから撤退」
という形で国民に跳ね返ってきています。
ゼロ金利の副作用で収益が減少したのが
理由だそうです。
国民はそのような選択をしてしまったのです。
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