トヨタ株に買いが集中するのは相場にとって「危ないシグナル」

ベテラン証券マンが教える株のカラクリ


【転載開始】


■トヨタ株に買いが集中するのは

 相場にとって「危ないシグナル」

 公開日:2022/01/23


 米国の金融政策に振り回され、

東京株式市場は年初から激しい乱高下

が続いている。そうした中で堅調なの

がトヨタ株だ。

人気を集め、連日のように高値を更新

している。

1月18日には2475円まで上昇し、

時価総額が初めて40兆円を上回った。


 トヨタに限らず、大型株に資金が集中

する傾向は年明け以前から続いている。

昨年の10月末から1月18日までの騰落率

をみると、トヨタは21%高、時価総額が

大きい主力株で構成する

「東証株価指数コア30」は4%の上昇だ。

一方、日経平均は2%安、中小型の成長株

で構成する東証マザーズ指数にいたっては

24%安と大幅に下落し、1年7カ月ぶりの

安値をつけるほどだ。


 米国市場でも同じように超大型の

ひと握りの銘柄に資金が集中している。

年初にアップルの時価総額が

一時3兆ドル(約340兆円)を突破し、

GAFAMにテスラを加えた6社の時価総額

は、S&P500の構成銘柄全体の25%を

超えている。


 なぜこうした現象が起こっているのか。

昨年の11月以降、世界的に金融政策が

正常化される見通しが強まっている。

つまり、米FRBを筆頭に中央銀行が

量的緩和を縮小し、緩和マネーが細れば、

流動性の低い中小型株は売られやすく

なる。

こうした理由から“安全パイ”である

超大型株が、消去法で買われるという

状況が続いているのだ。

もっと掘り下げれば、だれもがリスクを

避け始め、消極的になり始めている証拠

なのだ。


 この現象は実は危ういシグナルでも

ある。

全部が全部ではないが、過去に同じよう

に超大型株が集中的に買われた相場は

やがて暴落を引き起こしているのだ。


 1980年代後半、日本では大手の不動産

や金融株に買いが集中し、株価は異常な

バブルになったが、知っての通り、その後、

大破裂した。

日米のITバブル崩壊前の2000年ごろには

マイクロソフトやソフトバンクに投資が

集中したものだ。


 トヨタ株が集中的に買われているのは、

現在のコロナバブル相場が転換点に近づい

ているシグナルではないか。


【転載終了】

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 トヨタは安全パイですからね~!


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