安倍政権“大盤振る舞い”の代償・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■トランプがむさぼる8兆円 安倍政権“大盤振る舞い”の代償
2017年11月8日
蜜月アピールの代償は、やはり大きかった。
トランプ米大統領が3日間の日本滞在を終え、
次の訪問先の韓国へ飛び立ったが、
度肝を抜かれたのは安倍首相の気前の良さだ。
先立って来日した長女・イバンカ補佐官が関わる
女性起業家の支援基金に、ポンと5000万ドル
(約57億円)を拠出すると表明したのはホンの
序の口。
トランプに渡した“手土産”の額は軽く1兆円を
上回る。
「米国は日本との間に年700億ドル(約8兆円)
もの貿易赤字を抱えている。対日貿易は公正
ではなく、開かれてもいない」
ゴルフなどの接待漬けも通用せず、トランプが
安倍首相に一歩も譲らなかったのが、対日貿易
赤字の是正だ。
第2次安倍政権になってから、単年度で賄い
切れない高額兵器の購入時に、次年度以降に
分割して支払う「後年度負担」をフル活用。
米国の言い値で高額兵器を買いまくり、後年度
負担のツケは約5兆円の年間予算とは別に5兆円
以上もたまっている。
事実上、GDPの2%に達する防衛費を投じても、
対日貿易赤字は一向に埋まらない。
そこで安倍政権がトランプ政権に持ちかけたのが、
米国産シェールガス輸出拡大への全面協力である。
日米両政府はきのう(6日)の首脳会談に合わせ、
新興国へのエネルギーインフラ輸出で協力する
覚書を締結。
東南アジア各国やインドなどに、米国のシェール由来
の液化天然ガス(LNG)を売り込むため、
日本が官民挙げて現地でLNGの発電所や運搬船
基地などの建設を支援する。
支援額について、日本政府は「1兆円規模」
(世耕経産相)と表明した。
■米国の輸入“地ならし”に1兆円差し出す馬鹿さ加減
シェールガスの輸出が増えれば、米国の貿易赤字
も削減できる。
トランプに手っ取り早く赤字を解消してもらうお膳立て
に1兆円ものジャパンマネーを差し出すのだ。
「米国産LNGは石油や他国のLNGと比べて割高
です。今年から輸入を始めた日本の電力会社も、
コスト押し上げの要因となって苦しんでいます。
北極圏開発を進めるロシアが、より格安のLNGを
売る計画もある。日本が輸出の“地ならし”をしても、
新興国が米国産LNGの調達に二の足を踏めば意味
がない。1兆円規模の支援が単なる外交目的の
『捨て金』となりかねません」(経済評論家・斎藤満氏)
安倍首相が人気取りのため、トランプに拉致被害者
の家族と面会させたことにもデメリットはある。
トランプが核・ミサイル問題に加え、拉致という
人権問題にまでクチバシを突っ込めば、
北朝鮮はさらに反発。いよいよ対話の糸口を
探すのが困難となる。
「会計検査院は先日、米国から調達した武器の
購入費を巡り、過払いの可能性を指摘。計64件、
総額約672億円の支払いに過払いの疑いがある
のです。安倍首相も首脳会談の席で『調べて返金
せよ』とトランプ大統領に迫るべきなのに、逆に
『日本は大量の装備品を買うことが好ましい』と念を
押される始末。消費税率10%引き上げで見込まれ
る5兆円強の増収分を全額、武器購入に充てなけれ
ば許されない勢いで、心配になります」(斎藤満氏)
安倍首相の隷従外交により、トランプは完全に図に
乗ってしまった。
今後も8兆円の赤字が埋まるまで、対日FTA交渉など
で容赦なく無理難題を押しつけてくるに違いない。
【転載終了】
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トランプ大統領は、ロシアゲート問題で窮地に
立っているので、今回のアジア歴訪で経済成果
を持っていきたいのでしょう。
そのたびに、国民には増税ですね・・・
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