コロナ第6波でトヨタも事業継続が困難に・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■コロナ第6波でトヨタも事業継続が困難に・・・
東京都がBCP要請も現場からは混乱の声
公開日:2022/01/27
新型コロナウイルスの国内感染者が
過去最多の5万人を超え(1月22日現在)、
第5波の立ちあがりをはるかに上回る
スピードで全国に拡大している。
政府、東京都は従業員が欠勤した場合の
事業継続計画(BCP)の策定、実行を
各企業に急ぐよう要請しているが、
予想を上回る感染拡大に現場では事業
継続が困難な状況が広がっている。
■トヨタやマクドナルドの現場は
トヨタ自動車はプリウスの主力工場の
愛知県豊田市の堤工場では18人の感染が
判明し19日から一部ラインを停止。
21日から24日にはさらに12工場、
23ラインが停止された。
「停止したラインの代替や、欠勤した
人員の調整もBCPで決めていますが、
今回は国内14工場、28ラインのうち8割
を停止せざるを得ない状況です。部品工場
も感染で止まり、1車種3万点の部品は共通
部品もありますが車種で異なる部品も多く
代替が利かないケースが多いんです。
オミクロン株は感染しても軽症といわれて
いますが、濃厚接触者でも欠勤せざるを
得ません。事業継続が非常に厳しい状況に
なってきています」(同社幹部社員)
全国の主要小売業では272人が新型コロナ
に感染し(流通スーパーニュース1月21日付)、
小売り、外食は従業員の欠勤で臨時休業に
追い込まれる店舗が続出している。
日本マクドナルドは従業員の感染で、
この1月に300店舗が一時休業に追い込まれ
ている。
パナソニックでは過去の災害時の経験から
BCPを策定しているが、今回の感染症では
危機感を強める。
「阪神・淡路大震災、東日本大震災では
欠勤した社員は2割程度で何とか生産を継続
することができました。今回もBCP計画では
3割程度までの社員の欠勤に本社スタッフも、
工場ラインも代替を決めている。しかし、
リモートワークを進めても欠勤者が3割を
超えれば通常の事業継続は厳しくなる」
(同社中堅社員)
■リストラに利用される懸念も
富士通幹部は不安をこう漏らす。
「昨年からオフィスを3分の1に減らし、
リモートワークは9割の社員が実施してい
ます。BCPを急げといわれても得意の顧客
を持つ営業や独自のノウハウを持つ技術者
はそう簡単に代替は利かない。一方コロナ
によるBCPが、代替の利く中高年のリスト
ラに利用される心配がある」
企業へのBCPの要請に、労働問題に詳し
い東レ経営研究所の宮原淳二部長がこう
指摘する。
「大企業なら従業員の欠勤が増えても代わり
のシフトは可能ですが、中小企業や小売りは
もともと人手不足ですから簡単にはいかない。
さらに気になるのは、黒字企業のリストラが
増えているなか、BCPがリストラに利用され
ることも危惧される。リモートワークもそう
ですが、居なくても支障がないとなれば給与
の高い中高年はターゲットになる可能性も
あるのです」
感染拡大がさらなる不安をあおる。
(ジャーナリスト・木野活明)
【転載終了】
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重症化するデルタより、軽症でも
感染拡大スピードの速いオミクロン
の方がやっかいなのかも知れないで
すね。
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